第五幕その一
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第五幕 牧場に着いて
一行は牧場、そのレッド牧場に着きました。するとそこは赤い毛の牛や豚、羊や山羊、馬、鶏達が広い牧場の中に沢山いました。
その生きもの達を見てです、恵梨香達五人は言いました。
「カドリングの国だって思うわね」
「うん、こうした場所に来るとね」
「赤い草原に赤い柵でね」
「赤い生きもの達がいて」
「本当にそう思うね」
「そう、赤はカドリングの色だからね」
木挽きの馬も言います。
「本当にそう思うね」
「これまでも赤ばかりでカドリングだって思っていたけれど」
「今は余計に思うよ」
「僕達はカドリングにいるって」
「そうね」
「心から思えるよ」
「僕もだよ、しかしね」
木挽きの馬はここで、でした。
牧場全体を広く見回しました、そうしてこう言いました。
「別に問題はね」
「あるとは思わないね」
モジャボロが応えました。
「見たところ」
「そうだよね」
「平和でね」
「のどかでね」
「皆ゆったりとしていて」
生きもの達もというのです。
「これといってね」
「何か困ったことがあったとか」
「思わないね」
「どうもね」
「私もそう思うわ」
ガラスの猫も牧場を見回して言います。
「これといってね」
「一体何があったのかな」
モジャボロの弟さんは首を傾げさせています。
「ここで」
「何かあったとはね」
「思えないね」
「どうもね」
「けれど何かあったから」
「オズマ姫もここにって言ったのね」
「そうなるよ」
弟さんはガラスの猫に答えました。
「やっぱりね」
「そうよね、それじゃあね」
「まずは牧場の人にお話を聞こう」
「それがいいわね」
「それではね」
グリンダも言いました。
「これからね」
「ええ、お話を聞くのね」
「牧場の人からね」
こう言ってでした、皆はです。
牧場をしているお家に向かいました、とても広い牧場の一片に生きもの達の厩があってその隣にでした。
赤い木で造られた大きなログハウスがありました、そのお家の扉を叩くと一人の若いアフリカ系の人が出て来ました、穏やかなお顔で背は二メートル位あります。黒い短い髪の毛で服は赤いつなぎの作業服です。
その人はグリンダを見るとすぐに言いました。
「はじめまして、牧場をしているシードといいます」
「マッキリンリーさんね」
「はい、ウィリアム=シードといいます」
グリンダに笑顔で名乗りました。
「よく来てくれました」
「ええ、それでお話だけれど」
「この牧場のことですね」
「そうです、宜しいでしょうか」
「そのことを聞きたくて来たから」
それでとです、グリンダはシードさんに答えまいsた。
「それじゃあね」
「
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