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おっちょこちょいのかよちゃん
105 狙われた護符の所持者
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「なぬ、尾張にいる護符の所有者が襲われていると!?」
「はい、石松も援護していただけますでしょうか?」
「三穂津姫の命なら勿論承る!」
 石松は飛び去った。
「健闘を祈っております、皆様・・・。私も支援しなければ・・・」
 三穂津姫は別の方向へと飛び立った。

 濃藤の家に一人の女性が現れた。
「濃藤徳崇さんですね?私は三穂津姫。御穂神社の神です。今、貴方のご友人の三河口健さんの従姉であり、異世界の護符の所有者である羽柴さりさんが危険な状態に陥っています。貴方も妹さんと同じく援護をお願い致します」
「俺に?でも、俺には何ができるんだ?」
「こちらをお渡しします」
 三穂津姫が渡したのは剣だった。
「これは運命の剣(デステニーソード)です。これで相手を倒す事ができます。場合によっては味方に対してこれを振るう事でその人物を良い結果へと招く事も出来ます」
「ありがとう」
 その時、声が聞こえた。
《助けて、名古屋にいる杯の所有者の羽柴さりです。誰か私を支援して!》
「これはミカワの従姉の声か!」
 そして黒い穴が現れた。
「そこに入れば名古屋へひとっとびです」
「ああ、行ってくる!」
 濃藤は靴を用意し、穴に入った。

 北勢田の所にも三穂津姫が現れた。
「北勢田竜汰さんですね?私は三穂津姫。御穂神社の神です。今、貴方のご友人の三河口健さんの従姉が大変な目に遭っております。援護をお願い致します」
「ミカワの従姉が!?でもその従姉って確か・・・」
「はい、名古屋におります。そして貴方用の道具が丁度出来ましたのでこちらをどうぞ」
 三穂津姫が北勢田に渡したのは剣のような物だった。
「それは電脳の刃(サイバーブレード)です。トーマス・エジソンが発明した電球やグラハム・ベルが発明した電話機と同じく電気の能力(ちから)があります。これによって相手に電撃を浴びせたり、場合によっては貴方が想像したものを機械化して実現させる事もできます。これを持って異世界の護符の所持者の援護に行ってきなさい」
「ああ、今すぐ名古屋に行くには新幹線が・・・」
 北勢田が躊躇っているうちに声が聞こえた。
《助けて、名古屋にいる杯の所有者の羽柴さりです。誰か私を支援して!》
「今、声が!」
「それは三河口健さんの従姉・羽柴さりさんの助けを求める心の声です。護符の能力(ちから)を行使したのですね」
 そして北勢田の近くに黒い穴ができた。
「その穴に入ればその護符の所有者の所に行く事ができます」
「分かった、行ってくる!」
「お気を付けて」
 北勢田は支度を急ぎ、黒い穴へと入って行った。

 長山の所にも三穂津姫が現れる。
「長山治さん」
「貴女は、三穂津姫!」
「大変です、護符の所有者が危険な目に遭っております。急
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