暁 〜小説投稿サイト〜
崩壊した世界で刑部姫とこの先生きのこるにはどうしたらいいですか?
ほんへ
最終章へと向かうその前に…
約束と町興しと大事なランタン
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
したいもの?」

ここに泊まることになった陸が俺の部屋にやってきた。
なんか渡したいものがあるとか何とか言ってるが…

「これ。」
「なにこれ…?」

陸からもらったのはランタンだった。
スイッチを入れると中から淡い光が漏れ周囲を薄く照らす。

「これって…?」
「あの時採った種火だよ。こうやって加工すれば灯りにもなる。」
「へー。」

おっきーが死ぬ気で取ってきたらしい銅の種火。
陸はそれをそのまま使うのではなく、ランタンとして渡してきたのだ。
まぁ…銀とか金とかよりも眩しさ控えめだし、こういうのには銅の方がいいんだろうな。
一応貰っとくとしよう。

「それと…」
「まだあんの?」

次に陸が渡してきたのは

「ノーパソ?」

何の変哲もない、ただなんかハイスペックで高そうな薄いノートパソコンであった。

「何これ?実は種火で動きます的な?」
「あーいや、そうじゃなくて…コレ、葛城財団のモノなんだ。」
「え?」

陸いわく、
ステンノ様とそろって支部に連れ去られた際、華麗に大逆転して逃げる際にステンノ様が持っていたものとか何とか。
ちなみにその支部は今ではもぬけの殻の廃墟となっており、財団に関する手がかりは掴めなかった。
つまりこれが

「そうか…機密情報がこれでもかと詰まってるだろうし…何か場所を掴めるカギになるかもな!」
「ああ、ただ問題があって…。」

一度デスクに起き、起動する陸。

「パスワードか…。」
「これだけは分からなくてさ。宝の持ち腐れになっちゃうのもアレだし、折角だからこれは探偵さんに渡しておこうかと。」
「って言われても…俺も分かんねーよ。」

ヒントからパスワードを割り出すとかそんなんできねーもん、俺。
けど、

「分かんねーけど…"分かる人"は知ってる。」
「分かる…人?」

持ち主は誰だか知らねーが、俺には葛城財団の事をよーく知ってる知り合いがいる。
そうと決まれば、その人がいる場所に行くしかねぇ。

「横須賀にな、いるんだよ。元財団職員のお偉いさんがな。」

そう、横須賀に。

打倒葛城財団の同盟を組み、皆は葛城財団を倒すため東奔西走しているが実は未だに本部の場所は掴めていない。
奴らはどこから来て、何処へと帰っていくのか。
それが謎のままなのだ。
勿論、追跡して突き止めようともしたとか。
だが途中で見失い、気配もなくなってしまう。
追跡不可能となりいつも諦めているのだった。
そして元財団職員本人こと子安さんに聞けばいいのでは?という話だが、
彼女も知らない。
分かったのは、財団本部は人工の島で出来ているということだけ。
逃げる時も必死で、分からなかったのだという。
けど、陸がくれたこれ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ