第114話
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〜ルーレ市内〜
「フフ、天使の部隊とやり合うなんて、中々得難い経験をしたみたいね。」
「姉さん……!」
「皇太子殿下達も……!」
「ふふっ、あれだけの数の天使達を強制転位させるなんて、さすがは星杯騎士団の副長ですね、トマス教官。」
ルシエル達が強制転位させられた後クロチルダは苦笑しながらアリサ達に声をかけ、クロチルダ達の登場にエマとユーシスは明るい表情を浮かべ、サラは苦笑しながらトマスを見つめた。
「やあみんな。絶妙なタイミングで合流できたみたいだね♪」
「へっ、相変わらず狙ったかのようなタイミングで現れる野郎だぜ。」
「でも今回は冗談抜きで助かりましたよね……」
「ふふっ、その様子だとそれぞれの戦場での戦いを完全に中止させられたみたいね?」
親し気に声をかけたオリヴァルト皇子の様子にアガットは口元に笑みを浮かべ、アネラスと共に苦笑したシェラザードはオリヴァルト皇子達に確認した。
「はい。シュライデン伯爵との一騎打ちに勝利した後シュライデン伯爵が全軍に降伏を呼びかけてくれたお陰で、何とかそれぞれの戦場のノルティア領邦軍は降伏して、連合軍も降伏を受け入れて戦闘を中止してもらえました。」
「”シュライデン伯爵”って誰?」
「ノルティア領邦軍の総司令と武術教練を任されている”シュライデン流槍術”の”師範代”である人物だよ。それにしても幾ら”騎神”というアドバンテージがあったとはいえ、ノルティア領邦軍を束ねる存在であり、またその実力もノルティア領邦軍最強だったあのシュライデン伯爵を破るなんて、この短い間に相当成長されましたね、皇太子殿下。」
セドリックの話を聞いてある疑問を抱いたフィーの疑問に答えたアンゼリカは感心した様子でセドリックを見つめ
「アハハ……多分シュライデン伯爵は僕がエレボニア皇太子だった為、恐らく手加減してくれた事とテスタ=ロッサの性能のお陰だと思います。紙一重とはいえ、まだまだ剣が未熟な僕が”師範代”相手に普通は勝てませんよ。」
「例えそうだとしても、伯爵もそうだがあの戦いを見ていたノルティア領邦軍のセドリックの気持ちは十分に伝わっているよ。」
アンゼリカの言葉に対してセドリックが苦笑しながら答えるとオリヴァルト皇子は静かな笑みを浮かべて指摘した。
「ええ、殿下の仰る通り……ですね……ぐ……っ!」
「大丈夫ですか、ライサンダー卿!?」
トマスもオリヴァルト皇子の意見に頷きかけたが呻き声を上げた後思わずその場で地面に跪き、その様子に気づいたロジーヌは血相を変えてトマスに声をかけた。
「まさか……”聖痕”を使った疲労によるものか?確か”影の国”でもケビン神父が”聖痕”の使用による疲労によって、今のよ
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