第114話
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うがいい。」
「いや〜、できればそんな物騒な名誉は遠慮願いたいんですがね〜。」
「後少しで侯爵邸に辿り着けるのに……!」
「ハッ、さっきと違っては相手はたった二人だ。数の差で押すぞ―――――」
パティルナは不敵な笑みを浮かべ、ベアトリースは連接剣をトマスに向けて宣言し、ベアトリースの宣言に対してトマスは冷や汗をかいて苦笑しながら答え、アッシュが戦意を高めて仲間達に戦闘を促したその時
「―――いいえ、その必要はございませんわ。」
「え―――――」
「!!」
突如女性の声が聞こえ、声に聞き覚えがあるアリサが呆け、パティルナが血相を変えたその時パティルナとベアトリース、それぞれに鋼糸が放たれ、放たれた鋼糸に対してベアトリースは連接剣を振るって払い落し、パティルナは自身の得物である投刃でその場で回転斬りを放って襲い掛かる鋼糸を切り裂いた。するとその時突如シャロンがパティルナの背後に現れ――――――
「ハッ!」
「っとぉ!」
そのままダガーでパティルナ目掛けて背後からの奇襲を行ったがパティルナは間一髪のタイミングで側面に跳躍して回避した。
「あ、貴女は……!」
「シャロン―――――ッ!」
「”シャロン”………なるほど、お前がベルフェゴール達の話に出てきた”例の人物”か。」
シャロンの登場にマキアスは信じられない表情を浮かべ、アリサは真剣な表情で声を上げ、シャロンの名を耳にしたベアトリースは真剣な表情でシャロンに視線を向けた。
「アハハッ!あたしの睨んだ通り、そこのラインフォルトの娘の故郷を落とす作戦でそいつらが関わる事もそうだけど、そいつらを助ける為にアンタも姿を現すとは思っていたけど……以前の黒の工房の本拠地でやり合った時の暗殺者としての格好じゃなくて、メイドの格好―――――”Z組の味方だった時の格好”で現れたって事は”本気”のアンタを見せてくれるんだろう!?」
「フフ、”本気”を出した所で、”暗殺者としての技能”が”本領”のわたくし如きがレーヴェ様のように戦士として天性の才能をお持ちの将軍閣下には敵わないでしょうが……―――――”アリサお嬢様”達の”目的”を達成させる為の”時間稼ぎ”程度は可能ですわ。」
「ぁ―――――」
「ハアッ!?って事はもしかしてアンタ……!」
「シャロンさんは”ラインフォルト家のメイド”に戻ってアリサさんや私達を助ける為に私達の援軍に来てくれたのですか……!?」
不敵な笑みを浮かべたパティルナの指摘に対して苦笑しながら答えたシャロンは決意の表情を浮かべて答え、シャロンの答えを聞いてシャロンが自分達の所に戻ってきた事を察した仲間達がそれぞれ血相を変えている中かつての呼び方で呼ばれたアリサは思わず呆
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