第114話
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パティルナの答えを聞いたアリサ達が再び冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中ミリアムとクロチルダは呆れた表情でパティルナを見つめ、アッシュは舌打ちをして厳しい表情でパティルナを睨んだ。
「やれやれ、仕方ありませんね。申し訳ありませんが貴女にもこの場から強制的に離脱してもらいます―――――」
そして溜息を吐いたトマスが再び聖痕を顕してキューブ状の古代遺物を構えたその時、上空からベアトリースがトマス目掛けて奇襲した。
「―――させん!!」
「なっ!?」
「ライサンダー卿!?」
ベアトリースの奇襲にトマスが驚いている中、ロジーヌは自身の得物であるボウガンでベアトリース目掛けて素早く矢を放ったがベアトリースは全て回避してトマス目掛けて連接剣を振るった!
「くっ……!咄嗟に展開したとはいえ、古代遺物による結界にこれ程の衝撃を与えるなんて……!」
「ほう、今のを防ぐとは天使達を退けただけあって、術者として中々の使い手のようだな。」
ベアトリースの奇襲攻撃を古代遺物を利用した結界で防いだトマスだったが、攻撃を防いだ際に凄まじい衝撃が襲ってきた為思わず顔を顰め、攻撃を防がれたベアトリースは一旦上空に戻った後感心した様子でトマスを見つめた、
「貴女は一体……先程の天使達とは違うようですが……」
「六枚の翼に連接剣……――――!まさかとは思うけど……貴女、”飛天魔”なのかしら?」
ベアトリースの登場にセドリックが戸惑っている中ベアトリースの正体を察したシェラザードは真剣な表情で訊ねた。
「いかにも。我が名はベアトリース。リィン隊の部隊長を任されている者の一人にして、リィン様に仕えているリィン様の家臣だ。」
「ハアッ!?リィンの”家臣”!?」
「ま、まさか貴女もレジーニアさんのように皇太子殿下救出の件以降のリィンさん達の活動でリィンさんと契約した異種族の方なんですか……!?」
ベアトリースの名乗りを聞いたアリサ達がそれぞれ血相を変えている中セリーヌは困惑の表情で声を上げ、察しがついたエマは信じられない表情で訊ねた。
「ああ。私は現在リィン様と契約している者達の中では”二番目の新顔”だ。ちなみにレジーニアは私よりも数日程早く主と出会い、契約したとの事と聞いているから、レジーニアは私に次ぐ”三番目の新顔”でもある。」
「つまりエリンの里で我らと別れてからのリィンはレジーニアと其方と出会い、其方達と新たに”契約”を結んだという事か……」
「それに彼女で”2番目の新顔”という事は当然、”1番目の新顔”も存在しているという事になるから、私達と別れてからのリィン君は彼女とレジーニア君を含めて三人の異種族と契約した事になるのだろうね。」
「あのリア充野
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