第114話
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ゼの申し出も受けることを決めてアルティナに声をかけ、声をかけられたアルティナは頷いた。そして鉄機隊の面々とオリエとエリゼ、アルティナは紅き翼への対処の為に戦線から離脱した。
〜ルーレ市内〜
「アハハッ!援軍の不意打ちがあったとはいえ、用兵術もエル姉に引けを取らないルシエルが率いる天使部隊の猛攻に耐えた上出し抜くなんてやるじゃないか!」
アリサ達がログナー侯爵邸へと急行していると突如女性の声が聞こえ、声を聞いたアリサ達は立ち止まって周囲を警戒し
「こ、今度は誰……!?」
「この声は確か………」
「!あそこよ……!」
仲間達と共に周囲を警戒しているエリオットは不安そうな表情を浮かべ、声に聞き覚えがあるガイウスが真剣な表情を浮かべたその時建物の屋根で自分達を見下ろしているパティルナを見つけたサラが声を上げたその時、パティルナは跳躍してアリサ達の前に着地してアリサ達と対峙した。
「あ、貴女は確か”六銃士”の………!」
「”暴風の戦姫”パティルナ・シンク……!」
パティルナと対峙したマキアスは驚きの表情で声を上げ、フィーは警戒の表情でパティルナを睨んだ。
「ど、どうしてパティルナ将軍がこんな所に……確か貴女はザクセン山道から進軍するクロスベル帝国軍を指揮しているはずなのに……!」
「あたしも最初はそのつもりだったけどさ。あんた達が戦闘を中断させた上ノルティア領邦軍の連中を降伏させてくれたおかげで暇になったから、ルシエル達があんた達に出し抜かれた際の援軍としてルーレに潜入してあんた達が来るのを待っていたのさ。」
「ひ、”暇になったから”って……」
「貴様は”将軍”なのだから、軍を率いる立場として降伏したノルティア領邦軍への対処の為にクロスベル帝国軍を指揮しなければならない立場だろうが!?」
信じられない表情をしているトワの疑問に答えたパティルナの説明を聞いた仲間達がそれぞれ冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中アリサはジト目になり、ユーシスは呆れた表情で指摘した。
「その点は大丈夫だよ。エル姉―――――エルミナ・エクスがいるからね。――――――エル姉の事だから後であたしの独断行動と命令違反に関して物凄く怒った上での説教をあたしにするだろうね〜。まあ、それであんた達とやり合えるんだったら、あたしにとっては問題ないよ♪」
「うわ〜……情報局の情報収集で”暴風の戦姫”は”血染め”みたいなタイプだって分析されていたけど、それ以上の”戦闘バカ”みたいだね〜。」
「フウ……要するにヴァルターと同じ”戦いに喜びを見出すタイプ”ね……」
「チッ、戦闘民族を軍の上層部にするとか、頭がイカレてんじゃねぇのか、クロスベル帝国軍は……!」
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