第114話
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”鉄機隊”の面々とオリエは互いの顔を見合わせて頷いた後デュバリィが代表してリィンにある事を申し出た。
「―――でしたらその役目、私達”鉄機隊”が引き受けますわ。」
「デュバリィさん……本当にいいのか?」
デュバリィの申し出を聞いたリィンは複雑そうな表情で確認した。
「ええ。貴方も知っての通り私は元々内戦の時から彼らとは敵対していたのですから、彼らと刃を交える事にも慣れていますし、彼らにも私達を邪魔するのならば正々堂々とした勝負で叩き潰すと宣言しましたので。」
「ふっ、デュバリィと何度も刃を交え、あの”劫焔”に”本気”を出させた程の”Z組”の実力には我々も興味があり、機会があれば刃を交えたいと思っていたから、我々にとってもちょうどいい機会というものだ。」
「そこに加えて”リベールの異変”で”教授”達とやりあった放蕩皇子やその懐刀、そしてリベールの遊撃士達……相手にとって不足はないわ。」
「私も例え相手が殿下達であろうと、今回の戦争に関しては皇女殿下の為、そして皇太子殿下奪還の恩を返す為にも皇女殿下側として刃を振るう事を決めていますので、私にも遠慮する必要はありません。」
「母上……」
リィンの問いかけにデュバリィ達がそれぞれ答えた後に答えたオリエの答えを聞いたクルトは複雑そうな表情を浮かべた。
「―――兄様、私も”鉄機隊”の方々と共に紅き翼を阻みたいと思っていますので、私にも迎撃の許可を。」
「な―――」
「ね、姉様……!?何故、姉様も紅き翼の皆さんを阻みたいと思っているのでしょうか……?」
するとその時エリゼが申し出、エリゼの申し出を聞いたリィンは絶句し、エリスは困惑の表情で訊ねた。
「紅き翼―――――いえ、Z組の皆さんもそうだけどオリヴァルト殿下にはこの戦争の件で個人的に言いたい事があったから、それを伝えるちょうどいい機会でもあるからよ。」
「え……エリゼお姉様がアリサさん達やオリヴァルト殿下に対して”個人的に言いたい事”、ですか?」
「ふふ、しかも”今回の戦争に関して言いたいと思った事”なのですから、内容は間違いなく殿下達にとって耳が痛い、もしくは姫様の時のようなリィン少将達―――――”シュバルツァー家”に対して改めて罪悪感を抱かせるような厳しい内容なのでしょうね。」
「エリゼさん………」
エリゼの答えを聞いたセレーネが戸惑っている中、意味ありげな笑みを浮かべたミュゼの推測を聞いたアルフィンは複雑そうな表情でエリゼを見つめ
「……………………―――――わかった。ただし、無茶だけはするなよ?――――――アルティナ、エリゼのサポートを頼む。」
「了解しました。」
一方リィンは少しの間目を伏せて考え込んだ後やがてエリ
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