第114話
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目論見通りになったとしても、”ルーレ侵攻作戦”の”最優先目標であるルーレ占領の成功”は変わらないのだから、メンフィルは当然としてクロスベルもルシエルお姉さんに責任を追及するような事は絶対にしないわ。……ええ、それじゃあまた後で。」
同じ頃、レンはルシエルと通信をして、ルシエル達の今後の行動を指示した後ルシエルにフォローの言葉をかけて通信を終えた。
(今頃紅き翼のみんなはルシエルお姉さん達を出し抜けたことに喜んでいるでしょうけど……レン達からすれば、守護騎士第二位にして星杯騎士団副長――――”匣使い”が所持していると思われる古代遺物の能力を知る事ができた上、”匣使い”の動きを封じる”口実”ができたなんて”考えが甘い”紅き翼のみんなは想像もしていないでしょうね。)
通信を終えたレンはアリサ達を思い浮かべて意味ありげな笑みを浮かべていた。
〜ログナー侯爵邸〜
「……わかった。恐らく今から向かっても間に合わないからユリーシャとレジーニアは今回の作戦が終わるまでそのままルシエルの指示に従って行動してくれ。」
ログナー侯爵家の屋敷内で戦闘が繰り広げられている中、ユリーシャからの念話を受け取ったリィンは一端戦闘の指揮をアメリアとフランツに任せてセレーネ達と共に前線から退いて物陰でユリーシャとの念話をしていた。
「お兄様……もしかしてアリサさん達はルシエルさん達を退ける事ができたんですか?」
リィンがユリーシャとの念話を終えるとセレーネがリィンに訊ねた。
「ああ。郊外のそれぞれの戦場の戦闘を完全に中止させた殿下達による不意打ちを受けた後、トマス教官の”守護騎士”としての力でユミルへと向かう麓のケーブルカー乗り場まで強制転位させられたそうだ。」
「え……という事はセドリックがシュライデン伯爵との一騎打ちに勝ったんですか……!?」
「ハハ……幾ら騎神のアドバンテージがあったとはいえ、”師範代”相手に一人で勝利するなんて、僕も油断したらすぐに追い抜かれるかもしれないな……」
リィンの答えを聞いたアルフィンは信じられない表情で、クルトは苦笑しながらそれぞれセドリックを思い浮かべ
「そうなると彼らがログナー侯爵の逮捕の為にこの場に乱入してくるのも時間の問題でしょうね。」
「そうですわね。ログナー侯の討伐を成功させる為にも殿下達にログナー侯爵を討つ事を邪魔されない為に私達の内の何人かを紅き翼への”足止め”に当てる必要があるのでは?」
「ミルディーヌ、それは………」
「…………………」
ステラは静かな表情で呟き、意味ありげな笑みを浮かべたミュゼの提案を聞いたエリスは辛そうな表情で目を伏せて考え込んでいるリィンに視線を向けた。するとその時デュバリィ達
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