第114話
[3/13]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
レジーニアは興味ありげな表情を浮かべてトマスを思い浮かべ、ルシエルは悔しそうに唇をかみしめた後周囲を見回し始めた。
「!ルシエル、もしかしてあれは我が主の故郷と麓を行き来する乗り物がある場所ではありませんか?」
ケーブルカー乗り場を逸早く見つけたユリーシャはケーブルカー乗り場に視線を向けてルシエルに指摘した。
「”温泉郷ユミル行きケーブルカー乗り場・麓”…………どうやら、わたくし達はユミルがある山の麓まで転位させられたみたいですわね……恐らく今からルーレに向かった所で、リィン少将達への加勢は間に合わず、決着はついているでしょうね。……………総員、先程の戦闘によるダメージの回復に務めなさい。」
「はいっ、ルシエル様!!」
ケーブルカー乗り場の近くに立てられてある看板の文字を読んで自分達の現在地を把握したルシエルは疲れた表情で溜息を吐いた後、天使達に回復の指示を出した。
「わたくしは今からレン皇女に状況を報告しますので、ユリーシャは念話でリィン少将に状況を報告してください。」
「わかりました。」
通信機を取り出したルシエルはユリーシャに指示をし、指示をされたユリーシャはリィンと念話をする為にその場で集中を始めた。
「それとレジーニア。貴女はベアトリースに今から言う事を念話で伝えてください。」
「ベアトリースに?わかった。何を伝えればいいんだい?」
「それは―――――」
ベアトリースへの伝言というルシエルの意外な指示に目を丸くしたレジーニアはルシエルに続きを促し、ルシエルはベアトリースへの伝言をレジーニアに伝え始めた。
〜スピナ間道〜
「―――わかった、すぐに向かう。おい、私は今からやる事ができた為、この場から離脱する。お前達はこのまま、他の部隊と共に戦後処理を手伝っておけ。」
レジーニアからの念話を受け取ったベアトリースは近くにいた飛天魔に指示を出し
「それは構わないのですが……ベアトリース様は今からどちらに?」
「ふっ……天使達を出し抜いたリィン様の学友達の相手だ。」
飛天魔の疑問に不敵な笑みを浮かべて答えたベアトリースはルーレへと飛び去った。
〜レヴォリューション・ブリッジ〜
「ええ………ええ……わかったわ。レヴォリューションは現在、ザクセン山道の上空に滞空しているからそちらからもレヴォリューションが確認できると思うけど……そう、確認できたのなら紅き翼との戦闘によるダメージの回復後、そのままレヴォリューションに帰還してちょうだい。ちなみに先に言っておくけど、紅き翼に出し抜かれた事に関して気を落とす必要はないわよ。そちらの事も含めてレン達にとっても色々と想定外な出来事続きだったし、例え紅き翼の
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ