第114話
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力は最低でも”執行者”の中でも上位クラス――――――”剣帝”や”鉄機隊”クラスと見積もった方がいいでしょうね。ロジーヌ君もあのような強大な相手とやり合わせる状況に巻き込んでしまってすみません。」
「いえ、ライサンダー卿をサポートするのが”従騎士”たる私の役目ですから、どうかお気になさらないでください。空の女神よ……どうか我らに勝利のご加護を……!」
トマスの指摘に対して怒りの表情で反論したベアトリースは全身に凄まじい闘気を纏ってトマスを睨み、それを見たトマスは背中に”聖痕”を顕現させてロジーヌに声をかけ、声をかけられたロジーヌは謙遜した様子で答えてその場で祈りの言葉を口にした後トマスと共にベアトリースとの戦闘を開始した!
〜ログナー侯爵邸・エントランス〜
パティルナとベアトリースの相手をアリサ達に任せたトワ達はようやくログナー侯爵家の屋敷に到着した。
「フウ……ようやく着いたわね。」
「ええ。だけどのこの惨状から察するに、リィン君達の刃がログナー侯に届くのも時間の問題でしょうね。」
「あ………」
「……予想はしていたが、侯爵閣下を守る為に兵達は必死にここを守っていたのだろうな。」
「……………すまない、みんな…………」
「アンちゃん……」
エントランスに入ったセリーヌは安堵の溜息を吐き、エントランスの様々な場所に倒れている領邦軍の遺体に気づいて静かな表情で呟いたクロチルダの言葉を聞いたエマは不安そうな表情を浮かべ、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、その場で黙祷して謝罪の言葉を口にしたアンゼリカの様子をトワは辛そうな表情で見守っていた。
「チッ、領邦軍の遺体しか見当たらねぇって事はシュバルツァーの兵達は消耗してねぇみたいだな。」
「……オリヴァルト殿下よりメンフィル軍が精強な理由の一つは兵の一人一人が白兵戦に優れているという話だったが……まさかこれ程とはな。」
「リィンさん達は今、この屋敷のどの辺りにいるんでしょうね……?」
領邦軍の遺体しか見当たらない事に気づいたアッシュは舌打ちをして厳しい表情で呟き、ユーシスは重々しい様子を纏って呟き、エマは不安そうな表情で呟き
「……恐らく中庭の辺りだろう。あそこなら予め障害物を配置して屋敷に突入してくるリィン君達を迎え撃つ事が最終防衛ラインになるだろうからね。」
エマの疑問に対してアンゼリカが自身の推測を答えた。
「それじゃあ、移動の最中に決めたようにあたしとサラはハイデル卿の保護の為にここからは別行動にさせてもらうわ。」
「確かハイデル卿は内戦での件であたし達が拘束した後屋敷の離れにある小屋に軟禁されているのだったわね?」
「ええ。小屋とは言っても
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