始まりから夏休みまで
サーヴァントと新たな影の話
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だ。
腕の調子も少しずつ良くなってきたし、このままいけば次の診察でギプスも取れるって言ってた。
でも、
アビゲイルの言ってた、部分的に弱まってるところに"彼"が入り込もうとしているというのは何だったのだろう。
弱まった…怪我した右手。
バイ菌が何かのことだろうか?
?
時を戻し、時刻は舞達が連続殺人事件を解決した直後。
「おーおー捕まった捕まった。ったくよ、俺がぶち殺してやろうと思ってたのによォ。」
廃ビル付近には何台ものパトカーが止められており、中からは警察に囲まれ手錠で拘束された男が出てくる。
桐生だ。
彼は通報を受け、件の殺人の疑いで搬送されることとなった。
そして、それをビルの上から見下ろす者が三人。
「森くんは相変わらず血の気が多いんだから。まぁ丸く納まったしいいんじゃない?」
イライラしていた男性を女性がなだめる。
男性は甲冑の様なものを身にまとい、手には槍を持っていることからただものでは無いことは明らかだ。
隣にいる女性もまた、明らかに現代の衣服ではないものを着ていた。例えるならば遥か昔…そう、弥生時代を彷彿とさせるような衣服だった。
「"ルーラー"、外で真名を呼ぶのはいけないとあれ程言ったではありませんか。」
「あ、ごめんごめん…えーと…"セイバー"さん?」
そこにやってきたのはもう1人の男。
西洋風の鎧にマント、見た目はまさに"騎士"というべきか。
そして"セイバー"と呼ばれ、また女性は"ルーラー"と呼ばれた。
そこからして彼らもまた、"サーヴァント"である。
「バーサーカーもです。その感情は今は収めてください。」
「けどよ、あの狼は俺が狙ってたんだぜ?なぁ、戦力的には俺達が勝ってんだ。今ここで"ライダー"も呼んで全員であの三騎をぶち殺しに行かねぇか?」
「…申し訳ありませんがバーサーカー。それは愚策ですよ。」
はぁ?とバーサーカーがキレかけルーラーと呼ばれた女性がまぁまぁと仲裁に入る。
「"会長"が仰ったように、これは聖杯戦争ではない。フォーリナー、キャスター、そしてアーチャーという三騎の貴重なサーヴァントは失わせる訳にはいきません。それに今、もし戦ったとして夜では私の実力は出し切れませんので。」
「ちっ、めんどくせーな。会長サマとやらがそう言うんなら仕方ねぇ。」
バーサーカーは舌打ちし、その場にどっかりと座り込んだ。
「アサシンはマスター共々人につくのが気に召さない、アルターエゴは敵の手に堕ち、アヴェンジャーはたった今使い潰され死んだ。だからこそ、あの三騎は貴重なのです。会長の仰った…"大いなる運命"に立ち向かうためのね。」
セイバー、バーサーカー、ルーラーと言った三騎のサーヴァントはそう言いながら街を見下ろ
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