第二章 勇美と依姫の幻想郷奮闘記
第83話 明日への挑戦3/4
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ままの流れで戦い続ければ、確実に自分は不利になると。だから彼女はここで決心をするのだった。
だが、彼女が思い立った事はまたしても賭けとなるのだ。それも、防壁を物理攻撃で破った時とは比べ物にならない程のである。
(でも……やらなきゃ駄目だよね)
依姫相手に迷っている余裕などないだろう。そう勇美は自分に言い聞かせると、腹を括って相手を見据えたのである。小柄ながら凛としたその振る舞いからは、強い意志を感じられるのだった。
(来るわね……)
依姫はそう直感した。それは、勇美がこのような様相を見せる時は決まって勝負に出ていた事を、今までの経験から彼女には分かっていたからである。
その期待に、勇美は応える事となる。まずは祗園様の力を返還して、相棒の持つ剣を解放した。
洗練された剣士となっている依姫に対してその行為は、失礼かつ無謀に見えるだろう。だが、これから勇美が取る手段には剣は寧ろ枷となってしまうのだ。
その答えとなる神の名を依姫は口にする。
「『だいだらぼっち』よ、その力を私に貸して下さい!」
「!!」
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