最終章:無限の可能性
第270話「遍く世界の盾となれ」
[7/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ばされて後方にあった岩場に叩きつけられた。
「っづ……!」
体を起こし、即座に横にずれる。
寸前までいた所を、神の追撃が突き刺さった。
「ぉおっ!!」
「ぐっ……!」
そこからの、薙ぎ払いが迫る。
組んだ両手を薙ぎ払う腕に叩きつけ、反動で上に避ける。
それでも、薙ぎ払う際の岩が当たってしまうが、無視して弓矢を構える。
「ぁあっ!?」
だが、それは横から殴られた事で吹き飛ばされる。
攻撃もギリギリ間に合わず、矢は頬を掠めるに留まってしまった。
「(体格差を何とかしないと……!)」
振るわれる攻撃を躱し、動きを見極める。
肉体ダメージを治せるため、徐々に動きを理解した分、被弾が減っていく。
しかし、未だに決定打となる反撃は決められず、追い詰められていった。
「しまっ……!?」
そして、ついに致命的な一撃を食らってしまう。
再び壁に叩きつけられ、間髪入れずに首を掴まれた。
「終わりだ」
「ぐ、くっ……!」
持ち上げられた体勢から、何とか反撃を繰り出そうとする。
神力を込めた手刀及び蹴り、権能を利用した拘束を放つ。
だが、その前に叩きつけられるように投げ飛ばされた。
「おおっ!!」
「ッ……!」
反撃に出る間もなく、神から渾身の一撃が放たれた。
“性質”を圧縮した事で世界の“意志”に相殺される事もなく、躱し切れない程の範囲で力の奔流が椿へと放たれた。
「いつまでも……嘗めるんじゃないわよ!!」
一念発起。椿は一歩踏み込み、その力の奔流を真正面から受け止めた。
足りない分の力を全て“意志”で補い、まるで当然のように相殺した。
「ぐっ……!」
だが、それだけで満身創痍級の肉体ダメージを負う。
手はもちろん、体中が余波でボロボロになる。
「ッ―――!」
その体に鞭を打つように、椿は横に飛び退く。
直後、神の追撃が寸前までいた場所を貫く。
「シッ……!」
転じるように、椿は反撃に出る。
迎撃の一撃を“意志”の下相殺し、肉薄する。
「ふっ、はぁっ!!」
両手を防御に使い、脚を攻撃に使う。
体術によって僅かな間攻防を繰り広げるが、その均衡は即座に崩れた。
「ふん!!」
暴力的なまでの、腕の薙ぎ払い。
その一撃はあまりにも強く、椿の相殺も空しく直撃した。
「油断したわね」
―――“花躯吹雪”
だが、椿はそのまま花へと変わり、神の攻撃は空ぶった。
気が付けば、神の周囲には花が大量に舞っていた。
「くっ……!」
数撃、椿は死角に回りつつ攻撃を放つ。
それらを全て防
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ