第百八十二話 枢軸の神具その二
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「ウリエルの矢ですわ」
「あの天使のそれやな」
「そうですわ、絶対零度の力は」
これはというと。
「ガギエルの目ですわ」
「それも天使やな」
「はい、氷の船はサハクィエルの船で」
「全部天使やな」
「ロシア正教とカトリックでは何かと違いますが」
これは正教全体でそうだ、東西教会は同じキリスト教でもその姿が相当に違う。全くの別ものと言っていい位にだ。
「ですが」
「それでもやな」
「わたくしは正教でして」
「そちらの天使の力やな」
「そうですわ」
「本当に違いますからね」
テレサも言ってきた。
「カトリックとですと」
「正教は」
「私はカトリックですが」
テレサの祖国フィリピンはカトリックだ、それで彼女もそうなのだ。
「ですから」
「それで、ですわね」
「その違いがわかります」
カトリックと正教のそれがだ。
「何かと」
「そうですわね、ソ連がなくなり」
「正教の勢力が復活してですね」
「今に至りますけれど」
「ロマノフ朝の頃から随分違ってますね」
「はい、その正教の信仰の姿で、です」
それでとだ、エカチェリーナはテレサに話した。
「わたくしの神具はありますの」
「そうですね」
「はい」
「やっぱりそれぞれの個性が出てるな」
中里はエカチェリーナの話を聞いて述べた。
「ほんまに」
「そうです、そして私達のお話が終わったですから」
ターリャは中里に笑って話した。
「次はなのです」
「他の星の面々のそれやな」
「そうなのです」
「僕から話すで」
難波は笑って言ってきた。
「それでええな」
「ああ、自分のこともわかってるけどな」
「僕は方天戟と赤兎馬、そして紅のマントや」
「全部呂布のもんやな」
「方天戟は二本やけどな」
両手に一本ずつ持って操る、難波は戦場ではその二本の方天戟を縦横無尽に振るって戦っているのだ。
「同じや」
「あっちの恰好も呂布やしな」
「そやな、僕あの人好きやから」
呂布、彼をというのだ。
「丁度よかったわ」
「そうなるな」
「呂布は凄い人やったからな」
「三国志やと最強やな」
「項羽とどっちが強いかわからんが」
それでもというのだ。
「やっぱりめっちゃ強かったわ」
「少なくとも武芸やそやな」
「ああ、その呂布の力でな」
「戦ってるな」
「そうしてるで」
「まあ呂布は裏切ってばかりやったけどな」
呂布の国中国出身の羅も言ってきた。
「それでもめっちゃ強かったしな」
「そのことは事実やな」
「それでや」
その為にというのだ。
「自分は呂布の武器や馬やマント身に着けて嬉しいんやな」
「心からな」
「そういうことやな」
「まあ項羽も強かったしな」
施は彼のことを話した。
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