第四百四十七話 妖怪の森からその二
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「迷惑かけさせてねえぜ」
「それは何よりだな」
「おっさんが動くと本当に碌なことにならねえからな」
「とりあえずおっちゃん以外は頼りになるな」
砂かけ婆はライダー達を冷静に分析した。
「よいことじゃ」
「それって僕達もなんだ」
「そうなんだ」
シブヤとナリタは砂かけ婆の今の言葉に反応した。
「自分達じゃ数合わせって思っていたけれど」
「違うんだね」
「だから後ろで支えてくれる人達もいないと」
猫娘がその二人に話した。
「満足に戦えないでしょ」
「だからなんだ」
「僕達もだね」
「お話聞いたらタケルさん達ずっと支えてくれてるから」
「頼りになるんだ」
「戦っていないけれど」
「そうよ、本当に戦いはね」
それはとだ、猫娘はさらに話した。
「支えてくれる人達も必要なのよ」
「だからねずみ男も頼りになるのじゃ」
目玉の親父はねずみ男を見て話した。
「何かとな」
「おい、俺は何かあったら逃げるぜ」
「そうかのう」
「いつもそうだろ、今度は違うけれどな」
「逃げんのじゃな」
「正直それが癪だからな」
壁に背をもたれかけさせて砕けた座り方をして両手を自分の頭の後ろにやってそのうえで目玉の親父に言葉を返した。
「ここにいるぜ、物見位はするからな」
「敵が何処にどれだけいるかじゃな」
「ああ、見てやるさ」
「それで充分過ぎるぞ」
目玉の親父はその目を笑わせて応えた。
「頼むぞ」
「へっ、鬼太郎が死んだら寝覚めが悪いしな」
「お前はそうした奴じゃ」
「スサノオにもつかずやってやるさ」
「しかしねずみ男が最初から裏切る選択肢がない相手ってのも凄いな」
提灯お化けはそのスサノオのことを話した。
「つくづくな」
「それはあるのう」
子泣き爺は提灯お化けのその言葉に頷いた。
「すぐに有利な方につくからのう」
「そんな奴なのにな」
「最初からそう考えんとはのう」
「だからあいつがそんな奴かってんだよ」
ねずみ男は提灯お化け達にスサノオのことを話した。
「そういうのが出来る奴か」
「それはないな」
提灯お化けはすぐに答えた。
「あいつは」
「そうだろ、それに退屈凌ぎで喧嘩売って来る奴なんてな」
「ねずみ男は嫌いだよな」
「そうだよ、金を儲けるか美味いもん飲んで食ってな」
そうしたことをしてというのだ。
「そんなことしろよ」
「それはそうじゃな」
鏡じじいも頷いた。
「その方がな」
「ずっといいだろ」
「わしもそう思う」
「スサノオはそう考えねえのかよ」
「いや、スサノオって食べるのかな」
天空寺はこのことを言った。
「そもそも」
「そういえば何か食う気配ねえな」
ねずみ男は天空寺のその言葉に応えた。
「聞いてる限りだと」
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