暁 〜小説投稿サイト〜
おっちょこちょいのかよちゃん
101 蘇我氏の一族
[2/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
騒ぎは収まっていねえ!まだ敵はいる!」
「そう言えば俺も、胸騒ぎがしている・・・!!」
 北勢田も感じていた。
「そうだ・・・!!すみ子ちゃん達が・・・」
「ん、ウチの妹がどうかしたのか?」
「戦ってるんだ、別の敵と・・・!!」
「何!?現場へ行くぞ!」
「う、うん!!」
「皆、私の羽衣に掴まって!」
「まるちゃん、まるちゃんのお姉さん!この羽根に乗って!」
「うん!」
 皆はすみ子達が戦っている現場へと向かった。

 組織「義元」は蝦夷・馬子と対峙していた。
「お前ら、昇天させてやる。大伴、物部を失脚させた蘇我の力でな!南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」
 馬子と蝦夷が経を唱える。
「させない・・・!!」
 すみ子は銃を発砲した。四人の周りに膜が張られ、相手の攻撃を弾いた。
「お前ら、眠らせるでやんす!」
 ヤス太郎はパチンコを発射した。
「南無阿弥陀仏・・・」
 だが、蝦夷はその念仏でヤス太郎の攻撃を無効化した。
「効かないでやんす!」
「なら、俺達が!」
 川村はバズーカを、山口は弓矢を使って攻撃した。だが、馬子と蝦夷は念仏を唱え続ける事で二人の攻撃は弾かれた。
「く・・・、あの念仏が癪に障るぜ!」
「あいつらの能力(ちから)を使わせないようにしないと手も足も出ねえぜ!」
 すみ子も銃を発砲して自分達を守り続ける。しかし、これを続けても相手の念仏攻撃を防ぐのみの為、相手を倒しきれない。こちら側の攻撃も、相手に防がれる。これでは長期戦は避けられない。
「くそ、キリがねえ!」
「いつまで念仏唱えてやがる!」
 その時、かよ子達が戻って来た。
「すみ子ちゃん達!!」
「か、かよちゃん、お兄ちゃん達・・・!!」
「おめえら蘇我氏か・・・。入鹿は倒してもらったぞ!」
「む・・・、南無阿弥・・・」
 だが、蝦夷も馬子も振るえている。
「くそ、ダメだ、この男の前ではなぜか立ちすくむ。蝦夷、撤退するぞ!」
「了解!」
 馬子と蝦夷は空中へ逃走しようとする。
「させないわ!」
 奏子は羽衣を投げつけた。その時、羽衣が蝦夷の口に猿轡された。
「今だ、蝦夷は念仏を唱えられん!かよちゃん、まるちゃん、二人でやれ!」
「うん!」
 まる子が炎の石の能力(ちから)を行使する。かよ子はまる子が出した炎に杖を向け、炎を操る能力を得た。猿轡で口を封じられた蝦夷は念仏を唱えられない為、自身の能力で保身する事もできなかった。蝦夷が焼かれ、光となって消えた。だが、奏子の羽衣は燃えずにそのまま奏子の元へと戻った。
「あとはお前だ!」
 皆は馬子に矛先を向けようとした。
「な、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」
 しかし、馬子は去ってしまった。
「取り逃がしたか・・・」
 濃藤は妹達を気にする。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ