101 蘇我氏の一族
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騒ぎは収まっていねえ!まだ敵はいる!」
「そう言えば俺も、胸騒ぎがしている・・・!!」
北勢田も感じていた。
「そうだ・・・!!すみ子ちゃん達が・・・」
「ん、ウチの妹がどうかしたのか?」
「戦ってるんだ、別の敵と・・・!!」
「何!?現場へ行くぞ!」
「う、うん!!」
「皆、私の羽衣に掴まって!」
「まるちゃん、まるちゃんのお姉さん!この羽根に乗って!」
「うん!」
皆はすみ子達が戦っている現場へと向かった。
組織「義元」は蝦夷・馬子と対峙していた。
「お前ら、昇天させてやる。大伴、物部を失脚させた蘇我の力でな!南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」
馬子と蝦夷が経を唱える。
「させない・・・!!」
すみ子は銃を発砲した。四人の周りに膜が張られ、相手の攻撃を弾いた。
「お前ら、眠らせるでやんす!」
ヤス太郎はパチンコを発射した。
「南無阿弥陀仏・・・」
だが、蝦夷はその念仏でヤス太郎の攻撃を無効化した。
「効かないでやんす!」
「なら、俺達が!」
川村はバズーカを、山口は弓矢を使って攻撃した。だが、馬子と蝦夷は念仏を唱え続ける事で二人の攻撃は弾かれた。
「く・・・、あの念仏が癪に障るぜ!」
「あいつらの能力を使わせないようにしないと手も足も出ねえぜ!」
すみ子も銃を発砲して自分達を守り続ける。しかし、これを続けても相手の念仏攻撃を防ぐのみの為、相手を倒しきれない。こちら側の攻撃も、相手に防がれる。これでは長期戦は避けられない。
「くそ、キリがねえ!」
「いつまで念仏唱えてやがる!」
その時、かよ子達が戻って来た。
「すみ子ちゃん達!!」
「か、かよちゃん、お兄ちゃん達・・・!!」
「おめえら蘇我氏か・・・。入鹿は倒してもらったぞ!」
「む・・・、南無阿弥・・・」
だが、蝦夷も馬子も振るえている。
「くそ、ダメだ、この男の前ではなぜか立ちすくむ。蝦夷、撤退するぞ!」
「了解!」
馬子と蝦夷は空中へ逃走しようとする。
「させないわ!」
奏子は羽衣を投げつけた。その時、羽衣が蝦夷の口に猿轡された。
「今だ、蝦夷は念仏を唱えられん!かよちゃん、まるちゃん、二人でやれ!」
「うん!」
まる子が炎の石の能力を行使する。かよ子はまる子が出した炎に杖を向け、炎を操る能力を得た。猿轡で口を封じられた蝦夷は念仏を唱えられない為、自身の能力で保身する事もできなかった。蝦夷が焼かれ、光となって消えた。だが、奏子の羽衣は燃えずにそのまま奏子の元へと戻った。
「あとはお前だ!」
皆は馬子に矛先を向けようとした。
「な、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏・・・」
しかし、馬子は去ってしまった。
「取り逃がしたか・・・」
濃藤は妹達を気にする。
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