暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Saga20-A夢の終わり〜Nightmare〜
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てもデリケートな問題やったからな。まさかそれが今になってこんな問題となって顔を出すやなんて・・・。
「これも計画の内というわけか・・・」
ボソボソと何か呟いたルシル君は大きな溜息を吐いた後、蒼い魔力の光で全身を覆った。そんで光が晴れると、そこにはフード付きのマントに神父服、視界穴の無い仮面ってゆう格好の子ども、「ルシル君・・・?」が佇んでた。
「この格好ではやての前に立つのは十年以上も前なんだな」
「声が・・・!」
ルシル君の声が大人バージョン、子どもバージョン、そして「ステアちゃんの声・・・」へと順番に変わっていった。左手で外されるフードと仮面の下からは銀色の髪やなくて紅色の髪が垂れ出て、顔はもちろんステアちゃんのものへと変化してた。
「では改めてご挨拶を。この姿はステア・ヴィエルジェ。ルシリオン・セインテストが、管理局に素性を知られないように、ジュエルシードを回収するための――」
ステアちゃんの顔から幼いルシル君の顔へとスゥっと変わって、「偽りの姿だよ」って言うて、変身魔法を解除して元の大人の姿に戻った。わずかな希望はルシル君によって打ち砕かれた。その場にへたり込んだ私の両肩を掴んで支えてくれたアインスが「ルシル・・・!」って怒気をはらんだ声を出した。
「アインス。・・・結局これが結末なんだよ。もう、後には引けない。はやて。このような形での別れは俺にとっても辛いが・・・さようならだ」
「よせ、ルシル!」
「え・・・?」
――
深淵へ誘いたる微睡の水霧
(
ラフェルニオン
)
――
爆発したかのように周囲に発生した霧で視界が真っ白になる中・・・
「ルシル君? ルシル君!? ルシル君! ルシル君!!」
強烈な眠気に襲われながらも見えへんくなったルシル君の名前を、意識を手放すまで叫び続けた。
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