第113話
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る言葉が気になったフィーは真剣な表情で訊ねたその時、すぐに心当たりを思い出したアンゼリカは血相を変えてルシエル達に訊ねた。
「ええ。正確に言えばリィン少将達ではなく、クロスベル帝国が雇った暗殺者ですが。」
「何ですって!?」
「ど、どうしてクロスベル帝国がハイデル取締役を暗殺しようとしているの……!?」
ルシエルの答えを聞いた仲間達がそれぞれ血相を変えている中サラは厳しい表情で声を上げ、アリサは信じられない表情を浮かべてルシエル達に訊ねた。
「わたくしは人間―――ましてや異世界であるこの世界の経済の事情については詳しくありませんが、クロスベルにとっては強者に取り入る事を得意としていて広い人脈を持つそのハイデルという”小悪党”を生かしておけば、戦後メンフィルやクロスベルに取り入る事で自身が持つ広い人脈と共に様々な”見返りという名の甘い蜜”を吸おうとしている事は目に見えているとの事ですから、その出来事でクロスベルの政治・経済に支障が出てくる可能性が考えられる為、戦場となったこのルーレで戦場のどさくさに紛れて暗殺する事を決めたとエルミナ皇妃が仰っていました。」
「エルミナさんが……」
「”エルミナ”……確か例の”六銃士”の一人で、クロスベル帝国軍の”総参謀”を務めている人物だったわね。」
「はい……そして、リセルさんと並ぶヴァイスさんの”正妃”でもある人物ですね……」
「チィ……ッ!そんな理由の為だけに凶悪な犯罪を犯した訳でもない”小悪党”にわざわざ暗殺者を送り込むとか、あのクソガキや目の前の天使ともいい勝負をする冷酷女なんじゃねぇのか……!?」
ルシエルの答えを聞いたガイウスが複雑そうな表情をしている中、真剣な表情で呟いたシェラザードの言葉にアネラスは不安そうな表情で頷き、アガットは厳しい表情を浮かべた。
「わたくし達の貴女達への先入観を覆す事で、それぞれの戦場の戦闘を中断させた事は”見事”でした。――――――最も、だからと言ってそれだけでわたくし達を出し抜ける事が大間違いであり、そしてそれが”力無き正義”を掲げる貴方達の”限界”である事はわたくし達と刃を交えて理解できたでしょう。」
「クソ野郎が……ッ!」
「何か……何かないの……!?リィン達に追いつく為の”突破口”が……!」
自分達を見下ろして淡々と宣言するルシエルの宣言に対してアッシュは怒りの表情で声を上げ、アリサが焦りの表情で声を上げたその時!
「―――ならばその突破口、私達が切り開こうじゃないか―――アカシック―――スター!!」
「エニグマ駆動―――ロードインフェルノ!!」
「アークス駆動―――クラウ・ソラリオン!!」
「剣よ……踊りなさい!!」
「ヴァンダール
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