第113話
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ありえるぜ。」
「そ、そんなことになれば連合どころかルーレの市民達から僕達もそうだが、殿下達が批難された挙句責任を追及されることになるんじゃないか……!?」
「――――――!まさか……最初からそれが狙いで、この場であたし達に仕掛けたのかしら?」
トワの制止の言葉を聞いたエリオットは不安そうな表情で周囲の建物を見回し、アガットは厳しい表情で推測し、アガットの推測を聞いたマキアスは不安そうな表情で声を上げ、ある事に気づいたシェラザードは真剣な表情でルシエル達に問いかけた。
「ええ。幾ら今まで行わなかった事―――例えば相手の立場を陥れる等と言った人から恨みを買う事を実行した貴方達でも、”焦土作戦”を行ったエレボニア帝国政府のように民達の家を破壊するもしくは民自身を傷つける等と言った”外道の行い”まではできないでしょう?――ましてや『民間人の安全と地域の平和を守る』存在である”遊撃士”の協力を受けている状況で、その”遊撃士”の行動理念に反する行為を遊撃士達の目の前で貴方達が実行できるかどうかもそうですが、貴方達の戦闘によって被害を受けた市民達に対して責任を取る事ができるのですか?」
「ああ、なるほど。君が主達に言った彼らが”切り札”として使ってくる”騎神”や”機甲兵”の”対策”とはこの事だったのか。」
「”騎神や機甲兵を使えない状況に陥らせる”事で、彼らの”切り札自体を封じる”……という訳ですか。」
シェラザードの問いかけに肯定したルシエルは不敵な笑みを浮かべてアリサ達に問いかけ、その様子を見守っていたレジーニアは納得した様子で呟き、ユリーシャは静かな表情で呟いた。
「ま、まさか遊撃士の存在と協力もそうだけど、”市街戦という状況”を利用してZ組のみんながこの場で”騎神”達を利用した戦闘できないようにするなんて……」
「まああたし達がいなくても、元からそんなとんでもない事をする度胸はその子達にはないし、そもそもオリビエ達もそうだけどサラも許さないわよ。」
「チィ……ッ!あのクソガキ―――いや、それ以上に性質の悪い事を考えやがる天使だな……!」
「こ、この冷酷外道天使……!民間人や民間人の家財を盾にするなんて、それが自ら”正義”を名乗る天使のやり方だって言うの!?」
「そーだ、そーだ!”正義”を名乗るんだったら、降りてきて正々堂々と勝負しろ〜、卑怯者〜!」
「”冷酷外道”や”卑怯者”とは心外ですね。”勝利”の為に”戦場”となる”地形”を利用し、”全員飛行可能”というわたくし達の”特性”を最大限に生かす事は”戦術の基本”ですし、わたくし達は直接市民達を人質に取って盾にするような事は行っていません。”戦場”となっているこの場の周囲の状況を貴方達に教えただけです。」
ル
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