第113話
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呟き、厳しい表情で推測を口にしたクロウは疲れた表情で声を上げ、セリーヌは舌打ちをして厳しい表情でルシエル達を見つめた。
「……なるほどね。ちなみにZ組(わたし達)の中で一番実力があるサラを危険視していなかったのはなんで?」
「サラ・バレスタイン。リィン少将達から聞いた情報を整理して判断するに、彼女は戦闘能力しか取り柄がなく、ミュゼやレン皇女も彼女の事を”脳筋”と評価していましたし、レン皇女からは”紅き翼”の中で唯一警戒すべきはトワ・ハーシェルの”上に立つ者としての判断、才能、指揮能力”と助言を受けています。以上の事からサラ・バレスタインは”神格者”でもなく、”英雄”クラスでもない”少々”実力がある力押し一択の人間である事は明白でしたし、そのような者はこの”知”があるわたくしからすれば一番扱いやすい相手の為、そちらの二人と比べれば大した障害ではなかったからです。」
「誰が戦闘能力しか取り柄のない上扱いやすい”脳筋”ですって!?殲滅天使やあの公女といい、アンタといい、腹黒い事を考えるのが得意な連中は揃いも揃ってよくもそこまで人の事をバカにできるわね……!」
フィーの質問に答えたルシエルの答えを聞いたアリサ達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中サラは顔に青筋を立ててルシエルを睨み
「チッ、トワの頭脳を警戒するのもわからなくはないが”騎神”の”起動者”である俺の事も”格下”と見ているようだな、殲滅天使やお前達は……!」
クロウは舌打ちをしてルシエル達を睨んだ。
「別に”騎神”の戦闘能力を侮ってはいません。リィン少将達の”騎神”達を扱った模擬戦等を見ている為、騎神や機甲兵の戦闘能力は遥か昔から魔族達と戦い続けたわたくし達”天使”にとっても決して無視できないものだと理解していますが……この状況で貴方達は”騎神や機甲兵による戦闘ができるのですか?”」
「ハッ、上等じゃねぇか!そんなにお望みなら、今すぐ見せてやるぜ!パイセン、さっさと俺達の機甲兵をここに呼んで――――――」
「――――――ダメ!こんな所でオルディーネ達を呼んで戦闘したら周りの人達もそうだけど建物にも大きな被害を与えるよ!」
クロウの言葉に対して答えた後挑発するかのように不敵な笑みを浮かべたルシエルの指摘に対して鼻を鳴らしたアッシュはクロウに視線を向けてオルディーネ達を呼ぶように促しかけたがトワがすぐに制止の声を上げた。
「た、確かにこんな建物がすぐ近くにある場所で騎神や機甲兵みたいな大型の人形兵器を呼び寄せるどころか、それらを扱って戦闘すれば確実に周りの建物にも被害が出ちゃうよ……!」
「被害が建物だけならまだマシなくらいだ。市街戦に巻き込まれないように屋内に避難した市民達を巻き込む最悪の事態も十分に
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