第113話
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師匠から聞いた話だと天使族は基本神聖魔術もそうだけど治癒魔術を扱えるらしいから、向こうも回復魔法を習得していることは予想できていたけどね……」
「チッ……連中が空に戻った上回復までされたから、状況は振り出しに戻っちまったようなものじゃねぇか……!」
ルシエル達による回復魔法によって自分達が与えたダメージを回復される様子を見たアネラスは不安そうな表情で呟き、シェラザードは疲れた表情で溜息を吐き、アガットは舌打ちをして厳しい表情を浮かべた。
その後アリサ達はルシエル達との戦闘を続けたが、ログナー侯爵家へ向かう隙もなく、またルシエルの巧みな指示による天使達の連携攻撃に苦戦していた。
「チィ……ッ!パイセンの実家に行くどころか、この場から移動する隙もねぇじゃねぇか……!」
「飛行型魔獣との戦闘の経験で上空に退避されたらこっちの攻撃が届かないから厄介なのは最初からわかってはいたけど……」
「連中はそれを組織だった動きに加えて連携までしてきやがるから、ある意味俺達と同じ地上でやり合う”執行者”達よりも厄介な連中だぜ……!」
苦戦している状況にアッシュは舌打ちをして厳しい表情を浮かべ、シェラザードは真剣な表情でルシエル達を見つめ、アガットは厳しい表情でルシエル達を睨んだ。
「今までのユリーシャさん達の動きから判断するにルシエルさんがユリーシャさん達の”指令塔”のようだから、ルシエルさんを無力化できれば相手が動揺して隙はできるとは思うけど……」
「こっちの攻撃が届きにくい上空で指示を出しているのが厄介。」
「上空に向けた攻撃はクラフトもそうだが弾丸も矢も重力の関係で威力が落ちる上、向こうは攻撃をされた時の防御手段まであるからな……」
トワは不安そうな表情でルシエルを見つめながら分析し、トワの分析を聞いたフィーは厳しい表情で、マキアスは複雑そうな表情でそれぞれ答えた。
「――――――だったら、こっちが同じ上空で仕掛けるだけよ!」
一方サラはルシエルを睨んだ後素早い動きで周囲の建物の壁を蹴ってルシエル達と同じ高さの屋根へと昇り
「ノーザン――――――イクシード!!」
全身に紫電を纏ってルシエル目掛けて襲い掛かった!
「甘い!」
しかしルシエルは双剣でサラの強襲攻撃を受け流し
「チ……ッ!」
「ハァァァァァ……ッ!」
攻撃を受け流されたサラは舌打ちをした後地上へと落下しながらルシエル目掛けて雷の銃弾を連射したがルシエルは双剣を振るって襲い掛かる弾丸を全て無効化した。
「翼無き者がわたくし達天使相手に空で仕掛ける事はあまりにも愚かである事をその身に刻んでさしあげましょう。ハァァァァァァ…………!奥義―――遥翔天凰斬!!」
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