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星河の覇皇
第七十六部第三章 エウロパから見た死闘その四十二

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「その様な飲み方といい」
「うん、あと何かね」
「何か?」
「連合軍はビールもかなり飲んでいたね」
「鯨飲という位に」
「しかもそのビールは絶対にね」
 連合軍が飲んでいたビール、つまり連合のビールはというのだ。
「絶対にプリン体ゼロだったね」
「そして低カロリーでしたね」
「そうあったね」
「コーラでもそうだったね」
 これもだった。
「どうにも」
「そうですね、コーラにはアルコールが入っていませんが」
 この時代ではエウロパでもコーラが生産されている、ただしこの時代でも製造過程は謎となっている。
「しかしですね」
「連合はそこは気をつけている様だね」
「ビールもコーラも」
「カロリーにはね」
「そしてビールではさらにね」
「プリン体もですね」
 それもというのだ。
「気をつけていますね」
「そのうえでの鯨飲だね」
 大酒を飲む、言葉を換えると暴飲になる。
「あれは」
「健康に気をつけつつ飲むですか」
「それもかなりの量をね」
「旦那様はそこに気付かれましたか」
「どうもね、あれは連合の癖なのかな」
 エウロパからしてみれば味付けの濃い料理に安っぽい味の酒を呆れるまでに喰らいそうして飲んでいる。
「幾ら食べて飲んでもね」
「健康には気をつけていることは」
「そうなのかな」
「栄養バランスもですね」
「考えられているね」
 肉に魚、野菜に果物をふんだんに食べているのだ。
「あれは」
「そうですね、あれはです」
「どうもだね」
「連合の癖なのかな」
「その様ですね」
 まさにとだ、執事は答えた。
「我々からしてみれば一見出鱈目ですが」
「恐ろしいまでの暴飲暴食でね」
「しかしです」
 それが実はというのだ。
「違う様ですね」
「そうだね」
「はい、そして」
 さらに話したのだった。
「彼等は非常に健康です」
「我々よりも平均寿命は長く」
「体格もです」
「大きいね」
「バイキングの様に」
 執事は彼等の食事量からもこう言った。
「左様ですね」
「そうだね、あれで健康には気をつけていて」
「その結果ですね」
「体格はよくてね」
 それでだというのだ。
「平均寿命も長くてね」
「いいのですね」
「そう、そして長生きの為には」
 またワインを一杯飲んでから言った言葉だ。
「ワインの飲み方もね」
「重要ですね」
「やはりワインだけ楽しむのはね」
 これはというと。
「よくないよ」
「特に空腹で飲むことは」
「アルコールも回るし胃にもね」 
 酒がそのまま入るその臓器にもというのだ。
「負担がかかるしね」
「それ故に」
「飲むならね」
「まずはですね」
「食べることだよ」
 やはりこうすべきだというのだ。
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