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夢幻水滸伝
第百八十一話 世界を脅かすものその九

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「それで済むけえ」
「休むんか」
「そうじゃけえ、あと校則で不純異性交遊は禁止しとるが」 
 これはどの学校でも同じであろう。
「しかし結婚は禁止されとらんけえ」
「はい、そうです」
 太宰も言ってきた。
「実際に在学中結婚された方もおられます」
「そうじゃのう」
「清潔な交際なら」
 それならとうのだ。
「構いません」
「そうじゃのう」
「それに夫婦でしたら」
 太宰は微笑みこうも言った。
「そうしたことがあっても」
「そうじゃのう」
「不純とはなりません」
「流石太宰さんはわかっとるわ」
「杓子定規やかいやらな」
 芥川もこのことは認めた。
「そやからな」
「ええのう」
「しかしな、式を挙げたらやな」
「初夜じゃ」
 碧はまたこれを話に出した。
「それじゃ」
「そう言うんやな」
「毎晩励むけえ」
「寮も出てやな」
「もう新居、アパートはお父さんとお母さんが用意してくれる」
「アパートか」
「最初は四畳半、夫婦水いらずじゃ」
 碧はにこりと笑って話した。
「婿殿と愛の生活、特に夜のそれがはじまるけえ」
「特に夜ってのが」
 シェリルも呆れて言う。
「何かもう」
「ええのう」
「率直過ぎるやろ」
「そうかのう」
「具体的に何をするかまで言うし」
「わらわはもう四十八手も知っててじゃ」
 碧はシェリルにも話した。
「そして色々なテクニックも道具相手にしとる」
「そやからやの」
「婿殿を手でも口でも胸でも満足させられる」
「具体的に何をするか聞いたらあかんな」
「聞かれたら言うけえ」
「聞かんから」
 それはとだ、シェリルは返した。
「私は」
「そうじゃけえ」
「というか言うことでもないやろ」
「だから自分からは言わんけえ」
「そういうことやの」
「そうじゃけえ」
 こう言うのだった、碧も。
「特に」
「なら聞かんから」
「ほなのう」
「というか相手は一人だけってのは凄いわ」
 こう言ったのはナツァグドルジだった。
「そのことは」
「ああ、モンゴルって何でもな」
「元々オルドがあったし」
 ナツァグドルジは芥川に話した。
「男の人はよお浮気するし女の人も」
「そうしたお国柄か」
「その辺りおおらかかな」
「おおらかって言うんか?」
「まあ普通に」
 このことはというのだ。
「どの国でもある話かも知れんけど」
「モンゴルは多いんか」
「そう言ってええかも」
 こう言うのだった。
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