第四百四十六話 妖怪達との出会いその十七
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「鬼太郎が本当にピンチだと真っ先に来てくれるんです」
「そこがこの男なのじゃよ」
目玉の親父がまなに答えた。
「何だかんだ言ってもじゃ」
「鬼太郎の友達なんですね」
「そうなのじゃよ」
「そりゃ俺だってたまにはいいことしないとな」
そのねずみ男の言葉だ。
「猫娘にとっちめられるからな」
「フォローをしてくれるのなら頼む」
アデルはねずみ男に強い声で告げた。
「何かと厄介な戦いだからな」
「おうよ、どっちにしてもあいつにはつけねえからね」
「つけないか」
「スサノオだけはな、俺だってつく相手は見ているさ」
そこはしっかりと、というのだ。
「だからな」
「それでか」
「何があっても鬼太郎もあんた達も裏切らないからな」
ねずみ男はさらに言った。
「少なくともスサノオについてはな」
「スサノオについて」
「あいつ以外はわからないってことだよ」
こう塗り壁に返した。
「他の奴は知るか」
「こういう奴なのよね」
猫娘はそのねずみ男の言葉を聞いて言った。
「本当に調子がいいんだから」
「それが俺だよ、しかしな」
「スサノオにはっていうのね」
「誰があんなのにつくな、そんなに退屈が嫌ならな」
それならというと。
「ずっと寝てるか人間や俺達見てるだけでいいだろ」
「そうよね」
「わざわざ喧嘩売らなくてもな」
「それはあたしも同感よ」
「そうだよな、しかしな」
「しかし?」
「あいつはそうしないんだな」
スサノオ、彼はというのだ。
「俺達に喧嘩売って退屈を凌いでるんだな」
「そうなのです、これが」
御成はまさにと答えた。
「最初は世界征服を考えていましたが」
「それがか」
「今ではなのです」
「俺達と戦ってか」
「退屈を凌いでいます」
「本当に変な奴だな、世界征服とか考える奴は見て来たけれどな」
ねずみ男にしてもだ。
「八百八狸とかバックベアードとかぬらりひょんとかな」
「うむ、どれも野心に心を支配されておった」
目玉の親父の言ってきた、語るその目は実に神妙なものでありそこに自分が見てきた色々なものが映っていた。
「人にもそうした者がおるがな」
「連中もだったよな」
「うむ、支配してどうなるか」
「わからねえ趣味だよな」
「野心とはそうしたものかのう」
「それが変わったのです」
御成はあらためて話した。
「スサノオは」
「世界征服からですね」
鬼太郎が応えた。
「あらためて」
「ダブルライダーと戦う様になって」
仮面ライダー一号と二号と、というのだ。
「そしてなのです」
「人間、ライダーの皆さんにですね」
「それぞれの世界の方ともです」
「そうなったんですね」
「そうなのです」
「そうですか、確かにです」
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