第四幕その四
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「ブラジルとかにはいないね」
「草原にも森にもいてね」
ジョージも狼のことを言います。
「寒い国にも暖かい国にもいるけれど」
「ブラジルにはいないわ」
ナターシャもそうだと言います。
「暑い国にはいないのよね」
「そうみたいね」
ニホンオオカミも言ってきました。
「聞く限りだと」
「貴女も聞いているのね」
「ええ、そうね」
実際にというのです。
「私もね」
「そうなのね」
「狼は暑い国にはいなくて」
「ジャングルにもよね」
「いないわよ」
「オズの国にはジャングルもあるけれど」
グリンダも言います。
「確かに狼はいないわね」
「そうですよね」
「そう、そしてね」
それでというのです。
「ヤブイヌとかがいるのよ」
「アマゾンの犬ですね」
「それがいるの」
「そうなんですね」
「イヌ科の生きものはそれ位よ」
そのヤブイヌだというのです。
「オズの国のジャングルにいるのは」
「後はネコ科ですね」
「ジャガーとかオセロットとか」
そうしたというのです。
「それとね」
「豹ですね」
「そうした生きものがいるの」
「そうなんですね」
「そう、そしてね」
さらに言うグリンダでした。
「色々な生きものがいるのよ」
「ジャングルでも」
「そうなの、それとね」
「それと?」
「オズの国は本当に色々な場所があるから」
恵梨香にこのこともお話しました。
「機会があればね」
「そうした場所をですね」
「巡っていくといいわ」
「わかりました、これからも」
「そうしてね」
「こうして私達にも会えたしね」
ニホンオオカミも言ってきました。
「オズの国は機会があればね」
「色々な場所によね」
「行けばいいわ」
こう言うのでした。
「それに機会も多いでしょ」
「そうね、これまで何度もオズの国に来ているけれど」
恵梨香も頷きました。
「その都度ね」
「機会があったわね」
「ええ」
その通りとです、恵梨香は狼に答えました。
「それはね」
「そうよね」
「そう、だからね」
それでというのです。
「色々と見て回ってね」
「そうさせてもらうわね」
「これからもね」
「オズの国に来たら」
「そうしてね、それとね」
ここで、でした。狼は。
ぴたりと足を止めてそうしてこう言いました。
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