第百八十三話 自害その十一
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「取らないでな」
「行き来は自由にして」
「そうしてですね」
「人の行き来を盛んにさせて」
「商業を盛んにさせていきますね」
「そうするからな」
だからだというのだ。
「ドナウ川についてもな」
「そうしますね」
「左様ですね」
「行き来を楽にしますね」
「ナイル川でもそうしていますし」
「ドナウ川でもですね」
「他の川も同じだよ」
こちらもというのだ。
「そうするな」
「わかりました」
「ではですね」
「ドナウ川の行き来を保証して」
「金も取らないですね」
「ああ、そしてな」
それにとだ、久志はさらに話した。
「どんどんな」
「行き来してもらって」
「商業を盛んにしてもらう」
「そうしてもりあますね」
「これからは」
「ああ、あとモンスターはな」
ドナウ川にいる彼等の話もした。
「帝国軍がな」
「軍隊を派遣して」
「そうしてですか」
「倒していきますか」
「巡回させてな」
その帝国軍ここでは水軍である。
「そうしてな」
「倒していく」
「そうしていきますね」
「そして商人達を守りますね」
「そうしますね」
「そうするな、モンスターはな」
どうしてもというのだ。
「やっぱりな」
「少ないに限りますね」
「いなくはならないですが」
「それでもですね」
「ああ、本当に少ないに越したことはないからな」
それだけにというのだ。
「成敗していくな」
「わかりました」
「それではですね」
「ドナウ川に水軍を入れて」
「そして軍艦で行き来しますね」
「幸い大きな川だからな」
それでというのだ。
「大きな軍艦も入られるしな」
「湖にも使える様なものが」
「それが入られるからですね」
「だから入れてですね」
「そうして戦いますね」
「そうするな、あと川賊もな」
川にいる彼等もというのだ、言うまでもなくドナウ川にもそうした悪質な者達は存在していて問題になっているのだ。
「モンスターと同じくな」
「成敗しますね」
「そうしていきますね」
「彼等についても」
「容赦なくな」
モンスター達と同じ様にというのだ。
「成敗していくな、あと軍隊で手が回らないとな」
「その場合についてもですね」
「陛下はもうお考えですね」
「左様ですね」
「ああ、ギルドに命じてな」
帝国管轄のこちらにというのだ、ここで言うギルドは冒険者ギルドだ。東西の浮島両方にこの組織は存在している。
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