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雲は遠くて
172章 信也が作た歌「15 の心のままに Part 2 」
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いので曖昧(あいまい)に笑い、急いで図書館でその意味を調べてみると、
ドイツの哲学者シュレーゲルが(とな)えた言葉だということを知る。

そこには、天才とは、目的もなく 終日 ぶらぶらして いなければならない、
ということが書いてありました。それを「ロマンティック・アイロニー」と
呼ぶということを知って、三四郎は初めて安心するのです。

 この「ロマンティック・アイロニー」も、「ディフォルト・ネットワーク」が
働いている状態だといえるでしょう。

<中略>

 大人になっても、青春時代と同じような好奇心や、
(すこ)やかな精神を持ち続けることが大切です。積み上げられた仕事や
生活上の雑事という「課題」を、たまには脇に置いて、「無目的」に ぶらぶらしてみる。
「ディフォルト・ネットワーク」とは、常に脳内を回遊して、
「何か新しいこと・面白(おもしろ)いことはないかなぁ」と
アンテナを立てて探している状態でもあるのです。≫

 信也は「なるほど」と、茂木健一郎の その本に共感した。

 そして、「 15 の 心のままに Part 2 」という タイトルの歌を 作った。

15 の 心のままに Part 2   全歌詞 作詞・作曲 川口 信也

君と 出会えた スマホの デジタルの 世界
いつ どこに 隠れているかも わからない
幸運を 脳内の ディフォルト・ネットワーク は 見つけてくれる

15 の 心のままに 15 の 心のままに 15 の 心のままに 

15のころは この世界が 美しく感じられた
いつまでも 15のころが 忘れられない
いつまでも 人生の 原点のようさ

15 の 心のままに 15 の 心のままに 15 の 心のままに 

そんな 僕の 思いの 理由(わけ)を 脳の科学は 解き明かす
脳内の ディフォルト・ネットワークの 働きは
楽しいことに 気づける 自由な 精神にしてくれる

15 の 心のままに 15 の 心のままに 15 の 心のままに 

☆参考文献☆

<1>  脳は0.1秒で恋をする 「赤い糸」の科学
    茂木健一郎  PHP研究所

<2> 15 の 心のままに Part 2 オリジナル 第4作 乙黒一平
https://youtu.be/Mji9wKDmXI0

≪ つづく ≫ --- 172章 おわり ---


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