100 近づいてきた男
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!?」
「わ、分かったわ」
「よし、俺について来てくれ!」
三人は向かった。
かよ子は下校中、飛鳥時代の役人のようないでたちの人間に話しかけられた。
「君、異世界の杖の所持者だね?」
「は、はい」
男は優しく話しかけた。
「今、この国は大変な事になっている。今、異世界の敵が護符を狙って今、暴れ出しているんだ」
(やっぱり、そうなんだ・・・!!)
「私は異世界から君を助けに来てね、イルカって言うんだ」
「イルカ・・・。可愛い名前ですね」
「はは、可愛いか・・・」
「はい、海に住んでるあのイルカみたいで。」
「そうか、ゆっくり話そうか」
イルカという男を公園に連れて行った。
「異世界の人間があちこちの都を暴れまわらせているって話だそうだか」
「うん、護符を持ってるお姉さんが大丈夫か心配なんだ・・・」
「へえ、護符を持ってるお姉さんか・・・。その人は今どこにいるんだい?」
「名古屋だよ」
「そうか、見つからないで済むといいね。ところで、君のその杖を見せてくれるかな?」
「うん」
かよ子は躊躇いもなく杖を取り出した。
「これを色んなものに杖を向けるとね、向けたものと同じ能力を得る事ができるんだよ」
「へえ、凄い杖だね。護符や剣、杯と同じくらい強力なものだとか・・・」
「うん、フローレンスさんとイマヌエルさんくらいしか知らなかったっていうものだったんだって。でも、これを狙いに戦争が正義だっていう異世界の人や赤軍が来て大変なんだ」
「そうか・・・。この杖があれば怖いものなしかな・・・?」
イルカはその時、かよ子から杖を強引にひったくった。
「あ、何するの!?」
「杖は貰った!!フハハハハハ!!」
イルカはその場から駆け足で去る。
「ま、待ってー!!」
かよ子はやってしまった。とんでもないおっちょこちょいを。
「これで杖は手に入れた!護符の場所も分かった!!」
「待てーー!!」
かよ子は追いかける。その時、別の男性二名が立ちはだかった。同じく朝廷の役人のような格好をしている。
「杖がなければお前も無力だ」
「だ、誰!?そこをどいて!!」
「我は蝦夷」
「我は馬子。杖を失くしたからにはサッサと消えて貰おうか」
かよ子は一人で、杖無しでどうすればいいのか分からなかった。
「我々蘇我氏は仏教を広めた事で知られる。我のこの念仏で静粛してくれる!南無阿弥陀仏・・・」
馬子が念仏を唱える。
「い、嫌だ!」
だが、防御に特化した武装の能力を持つかよ子にはその念仏攻撃は通用しなかった。
「なぬ?」
「父上、我々の攻撃が通用せぬとは、何かの間違いか何かでは!?」
「いや、異世界の道具を持つ者には何か異なる能力が
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