99 暴れ出す敵達
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り、白雪姫の演劇を行うのであった。
(劇中に襲ってこないといいんだけど・・・)
すみ子はそう願った。
そんな恐怖が続く中でも、合唱コンクールの練習は続いた。
「今は、もう、動かない、そのとーけーい〜♪」
かよ子も、笹山も、大野も、各々の独唱部分は完璧に近くなっていた。かよ子は毎度のおっちょこちょいをしなくてよかったと思うのであった。
すみ子達は劇の練習を終えて帰るところだった。その時、急に胸の鼓動が激しくなった。吐き気がするくらいに。
(来てる・・・!!奴等が近くに・・・!!)
すみ子は山口、川村、ヤス太郎を呼ぶ。
「山口君、川村君、ヤス太郎・・・!!」
「どうした、すみ子?」
「吐き気がするくらい、心臓が激しくなってるの・・・。また、敵が来たわ・・・!!」
「何だって!?」
三河口は奏子と共に下校していた。
「寒くなって来たね」
「うん」
「私、スカートが寒くて辛いわ」
「確かに、ストッキングとか指定してくれてもいいんじゃないかって俺も思うな」
「三河口君って女子に優しいわね」
「いやあ・・・」
三河口は照れた、と同時に急に体が震え出した。寒さによるものとは全く異なる震えだった。
(これは、まさか・・・!!)
「三河口君、寒いの?震えてるわよ」
「いや、これは、寒さによる震えじゃない・・・。これは・・・」
同時に三河口は胸騒ぎを覚える。
「間違いない・・・!!異世界の敵か赤軍が近くに来ている!!」
「え!?」
「そいつらを探して抑えないととんでもない事になるぞ!奏子ちゃん、エレーヌから貰った羽衣を持ってるか?」
「うん、いつもお守りとして大事に持ち歩いているわよ」
奏子は鞄から文化祭の終わりの時にエレーヌという異世界の人間から貰った羽衣を取り出した。
「よし、その羽衣を使って濃藤と北勢田を連れて来てくれ!そして怪しい奴等も見つけてくれるか?」
「自信ないけど、やってみるわ!」
「ありがとう!俺も奴を探すと共に隣の家の子の安否を確認するよ!」
「分かったわ!」
奏子は羽衣を首にかけた。その時、羽衣の能力によって彼女は浮遊し、天女の如く空へと向かった。
「さて、かよちゃんの通学路を探るか」
残った高校生男子はかよ子の通学路を沿って急ごうとした。相手は赤軍か、それとも、戦争を正義とする世界の人間か・・・。
かよ子は練習を終えて、まる子にたまえ、そしてとし子と下校していた。
「かよちゃん、今日も歌、上手かったね」
「う、うん、練習のお陰かな」
「でも、風邪ひかないように気を付けてね」
「じゃあねー」
かよ子は友達と別れる。そして自分の家へと向かう。
「あの、ちょっと君」
「え?」
かよ子は振り返ると、古代の日本の役人のよう
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