99 暴れ出す敵達
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母は娘が去った後、ぼやいた。
まき子は昼間のニュースを見ていた。
『昨夜、東京都内の拘置所が破壊され、身柄拘束中の日本赤軍のメンバー・和光晴生と東アジア反日武装戦線のメンバー全員が脱走いたしました。脱走した犯人達は今の所行方が分からない状況です』
「え!?」
都内の拘置所にいる東アジア反日武装戦線のメンバーと赤軍の一人は確か隣の家の奈美子の娘の一人・ありとその夫の手によって逮捕に追い込んだものではないか。彼女らの決死の行為が無駄なものにされるとはまき子にとっては身体全体が怒りで震えるものであった。
この日、群馬県、栃木県、茨城県、山梨県で異世界の敵が出現し、暴れた。
放課後の合唱の練習、この日もかよ子はおっちょこちょいをせずに独唱部分をこなした。そして全体的に形はかなり良くなっていると丸尾は思った。
「それでは、五時になりましたね。ズバリ、本日はここまででしょう!」
3年4組の皆は下校する。
「只今」
かよ子は帰宅した。
「かよ子、大変よ!」
「ど、どうしたの!?」
「この前東京で逮捕された赤軍の一人とテロ集団が脱走したの!」
「ええ!?りえちゃん達が捕まえたっていう・・・!!」
「きっと別の赤軍のメンバーが助けに行ったのよ!」
「大変な事になるね・・・」
かよ子は杯の所有者がまた心配になるのだった。だが、今夜はニュースはそれだけでは留まらなかった。異世界の敵が群馬、栃木、茨城、山梨の4県にて出没したとテレビで報道された。
「また異世界の敵が出たのか」
「怖いね・・・」
(私の杖は盗られない様にしないと・・・)
かよ子も杖の所有者として気を付けなければならないと改めて感じるのであった。
房子ら赤軍の護符捜索は続く。
「首都圏になければ北海道、東北、中部、近畿、中国、四国、九州、沖縄、余す事なく探しつづけるのよ!」
そして異世界の敵は続けて召喚された。
三河口は首都圏が次々と異世界の人間に襲撃されるニュースを見て恐怖に駆られた。
(せっかくありちゃんやりえちゃん達の協力で捕まえた連中が脱走するなんて、こんな事があっていいのか・・・。そんなにこの国を戦争への道に導きたいのか・・・!!)
そして三河口は予期した。もしかしたら護符の在処を聞きにこの地にも出没するのではないかと。
すみ子達が通う学校でも、関東の各々の地区が異世界の侵略に脅かされたと生徒達が恐怖に包まれており、すみ子や山口、川村、ヤス太郎達もまた落ち着く事ができなかった。
(もしかしたら、また、清水にも来るのかな・・・)
すみ子は不安に思う。そして、隣町の学校にいる杖の所有者の事も心配になった。なお、すみ子達の学校ではクリスマスの日に学芸会を行う予定であり、すみ子達のクラスは劇を行う予定であ
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