第六十一話 食べてもらってその二十一
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それで実感としてはないですがそれでも阿波野君に言いました。
「だからね」
「僕に何度もですね」
「言われてもらうから」
「それはまた」
「こうして知り合ったのもおひきよせだしね」
このことは実感しています。
「だからね」
「それじゃあお願いしていいですね」
「ええ、こちらこそね」
「それじゃあ」
「それと」
私は阿波野君にさらに言いました。
「阿波野君としては」
「この癖性分をなおすことですね」
「そこをお願いね、じゃあ」
もう食べ終わりました、それでです。私は阿波野君も家族も大石さんも食べ終えたのを見て言おうとしますと。
阿波野君はちゃぶ台の上のお皿を集めだしました、私はそれを見て阿波野君に少し驚いた声で言いました。
「あの」
「何ですか?」
「お皿集めてるけれど」
「後片付けしてます」
「それはお客さんだから」
「そういうのないですよね」
私に笑って言ってきました。
「おみちですから」
「おみちの人ならっていうのね」
「ちゃんとひのきしんをしないと」
それでというのです。
「僕もさせてもらいます」
「そうなのね」
「皆でやれば早く終わりますしね」
「それはそうだけれどね」
「じゃあ後片付けをして」
そしてというのです。
「後は楽になりましょう」
「早くっていうのね」
「そうなりましょう」
「それじゃあ」
私も頷いてでした、そのうえで皆で一緒に後片付けをしました、それでお皿も洗って拭いたのですが。
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