第百八十一話 世界を脅かすものその二
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「もうな」
「レベルも能力もな」
「神霊のレベルは低くて百二十を超えてるからな」
シャーデーは焼き餃子を食べつつ言った。
「特殊能力も術もちゃう」
「そんなんやからな」
「もう別格やな」
「そやから神霊は置いておいてな」
そしてというのだ。
「巨人の強さはな」
「別格やな」
「ほんまに災害レベルや」
「その災害が世界を覆うと」
「ほんま世界の危機や、そう考えるとな」
まさにというのだ。
「巨人が世界の危機である」
「そう考えることは妥当やな」
「ほんまにな」
芥川はシャーデーにも述べた。
「あの連中はな」
「そやけど確証がない」
シェリルがこのことを指摘した。
「可能性はあっても」
「そや、あくまで憶測や」
芥川もこのことを認めた。
「残念ながらな」
「そやな」
「ほんまにな」
「そやからここは」
シェリルは綾乃、あちらの世界で巫女の職業にある彼女を見て言った。
「棟梁さんにも時々な」
「神託からやね」
その綾乃も応えた。
「聞くんやね」
「そうしてもらえたら」
「何度かしてるけど」
「それでもやの」
「わからんねん」
これがというのだ。
「どうしても」
「教えてくれんの」
「どの神様も」
「そうなん」
「巨人のことは」
綾乃はシェリルにみっくちゅじゅーすを飲みながら話した、関西特に大阪で知られている庶民的な飲みものだ。
「どうしても」
「知る機やないか」
リーは綾乃の言葉を聞いて言った。
「そういうことか」
「うち等がやね」
「何かを知るにも機がある」
リーは冷静な声で述べた。
「それでや」
「うち等はまだやね」
「巨人のことを知る機やなくてや」
「あっちの世界を襲う危機もやね」
「僕等が救うべきそれもな」
そちらもというのだ。
「結果としてや」
「まだ知る機会やない」
「そや」
それでというのだ。
「そういうことやろ」
「そやねんな」
「どうもな」
「出来たらすぐに知ってね」
アレンカールは焼き鳥のレバーを食べつつ言った。
「そしてね」
「そのうえでやな」
「ええ、何とかしたいわ」
タレも効いたレバーを食べつつ芥川に話した。
「そしてあっちの世界を救ってね」
「万々歳やな」
「そうなりたいわ」
こう言うのだった。
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