第百八十一話 世界を脅かすものその一
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第百八十一話 世界を脅かすもの
芥川はエカチェリーナと向かい合って彼女に言った。
「あの世界に危機が迫っているっていうな」
「その危機からあの世界を救う為にわたくし達がいますわね」
「あの世界にな、しかしな」
「その危機が何か」
「それがや」
肝心のこのことがというのだ。
「全くわかってへん」
「そうですわね」
「それも一切な」
「巨人に関係があるとだがや」
坂口はきし麺のきつねうどんを食べつつ言った。
「言われているだがや」
「あの神出鬼没の連中な」
「そう言われてるだがや」
「僕も関係あると思ってる」
巨人はとだ、芥川は坂口のその言葉に頷いて述べた。
「そのことはや」
「そうだぎゃな」
「しかしな」
「確証はないだがや」
「そや、そもそも連中は神出鬼没や」
芥川は今自分が言ったその言葉をまた出した。
「普段は何してるか」
「わからんな」
「そや」
まさにというのだ。
「しかも知性も何もなくや」
「ただただ暴れるだがや」
「圧倒的な力でな」
「巨人の力はドラゴンに匹敵する」
力と特殊能力だけならとだ、室生は塩ラーメンを食べつつ言った。
「術は使わないがな」
「そやな」
「しかしドラゴンはこの世界の生態系の中にある」
モンスターのそれのだ。
「その頂点にな」
「そやからな」
「そこが違う」
室生は坂口に話した。
「他のモンスターそして獣とな」
「普段何処にも見当たらんからな」
「急に出て来て街や村、道や堤防を破壊する」
「そして滅茶苦茶強い」
「謎しかない、会話をしているふしもなく」
巨人同士で、である。
「知能もだ」
「全くないとしか思えんな」
「スライムよりないのではないか」
室生はこうまで言った。
「あの連中は」
「そやな」
「それに最近太平洋や地下世界では全く出ていない」
「こっちにばっかり出てるで」
マリーナが言ってきた、ビーフカレーを食べつつ。
「枢軸のな」
「そうか」
「結構な割合で出て来てな」
「街や村を襲っているか」
「そうしてるで」
マリーナは室生に話した。
「迷惑なことにな」
「連中がよおさん出て来たらや」
芥川は深刻な顔で述べた。
「ほんまにや」
「世界の脅威やな」
「僕等やから何なく倒せてるが」
「並の冒険者や軍人やと相手にもならんわ」
「ドラゴンクラスやからな」
その強さがというのだ。
「この世界のモンスターで最強格の」
「ドラゴンより強いモンスターはそれこそ神霊だけや」
ルルフォはお握り、昆布のそれを食べつつ忌々し気に言った。
「天使なり神様なり邪神なりや」
「そや、もうああした存在は別格や」
芥川はルルフォに
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