第四百四十六話 妖怪達との出会いその十一
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「ついてどうするんだよ」
「それもそうだな」
「そうだよ、俺だって誰彼なしにつかねえよ」
裏切らないというのだ。
「幾ら何でもな」
「ふむ。だから今回はずっと一緒におるか」
「そうだよ、逃げるのも癪だしな」
「ならいいがな」
「逆に言えばねずみ男が逃げないし寝返らない相手というのも凄いよな」
「そうじゃな」
すねこすりと鏡じじいが二人で話した。
「考えてみれば」
「スサノオってそんな奴なんだな」
「スサノオにつくってのは考えられねえな」
ユルセンもそれはと言った。
「あいつにはな」
「そういえばその人スサノオにつかなかったの?」
たくろう火は仙人を見てユルセンに尋ねた。
「ねずみ男以上にやばそうだけれど」
「待て、わしは何だ」
「見るからに変なことする人だよね」
たくろう火は仙人にも言った。
「そうだよね」
「ああ、このおっさんそうだな」
「そんな人だな」
たんころりんと網切りも言う。
「言われてみれば」
「やること為すこと裏目に出る様な」
「おい、わしは何だ」
まさにとだ、仙人は怒った顔で反論した。
「まるで禍ではないか」
「えっ、違うの?」
「絶対にそうだろあんた」
雨ふり小僧も白山坊も仙人に言った。
「そんな雰囲気しかないぜ」
「まだ詳しく話してないけれどね」
「絶対に野放しにしたら駄目な人だね」
「間違いないね」
垢舐めとから傘も言うことだった。
「目を離すと絶対に何かして」
「それが大騒動の元凶になるね」
「私達長生きしているからわかるのよ」
ろくろ首も容赦しない。
「あんたやること為すこと悪いことになるでしょ」
「あんたは動いたら駄目」
塗り壁も仙人に言う。
「静かにしていないと」
「おう、皆おっさんのことがわかってるな」
ユルセンも言った。
「実際迷惑かけまくりだからな」
「そこで弁明せんのか」
「弁明って事実言ってるだけだぜ」
ユルセンは妖怪側について指摘した。
「俺はよ」
「おのれ、わしは一体何だ」
「絶対にこの中で一番の役立たずだぜ」
「今度は役立たずか」
「歩く災厄って言っていいな」
「うう、言わせておけば」
「この人はいいとして」
アカリは話が長くなると見て怒る仙人をよそにして述べた。
「とにかくお互いにお話しましょう」
「それがいいわね」
猫娘はアカリのその言葉に笑顔で頷いた。
「お互いを知ってこそね」
「一緒に戦えるし」
「だからね」
「これからね」
「ええ、まな達が来たらね」
「お互いにお話しましょう」
「それじゃあね」
こうした話をしてだった、一同はとりあえず怒っている仙人は縛り上げて黙らせた。その後でカノンが言った。
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