第四百四十六話 妖怪達との出会いその八
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「四人は来ているぜ」
「じゃあアパートの方にも行くか」
「うん、案内してくれるかな」
天空寺が頷いた。
「そちらにもね」
「それじゃあな」
「しかしこうして見るとだ」
アランは妖怪達を見回してから言った。
「色々な妖怪がいるな」
「妖怪といっても色々じゃ」
油すましが答えた。
「それぞれのやることや由来があってな」
「それでだな」
「色々じゃ」
「そうか」
「うむ、人間も色々であろう」
油すましはアランにこうも言った。
「そうであろう」
「言われてみるとな」
「妖怪も同じじゃ」
「そういうことだな」
「うむ、では妖怪アパートの方に行こう」
油すましも言ってだった。
ライダー達は今度は妖怪アパートの方に案内された、そうしてそのアパートの方に行くとその四人の妖怪達がいた。
「この人達がなのね」
「その言っていた四人の妖怪達でね」
豆腐小僧が答えた。
「小豆の妖怪とね」
「白山坊なのね」
「そうだよ」
豆腐小僧はカノンに話した。
「覚えておいてね」
「わかったわ」
「また随分強そうな連中だな」
着物を着た狐が言った。
「俺達のことも知っているみたいだしな」
「さっき話をしたからのう」
砂かけ婆が答えた。
「だからじゃ」
「それでか」
「お主達のこともな」
「なら俺の名前も知っているか」
「そうじゃ、しかし自分から名乗るといいじゃろ」
「そうだな、俺は白山坊だ」
妖怪は自分から名乗った。
「見ての通り狐の妖怪だ」
「宜しくね」
「こちらこそな」
白山坊はカノンに言葉を返した、そして。
アカリは他の三人の妖怪達を見て言った。
「そこのお婆さんは小豆婆ね」
「そうじゃ」
白く長い髪の毛で色黒で細面の着物の老婆が答えた。
「わしが小豆洗いじゃ」
「やっぱりそうね」
「宜しくな」
「それでそちらの人が小豆はかりね」
「ああ、そうだよ」
全身毛に覆われた丸い目の妖怪が答えた。
「俺が小豆はかりだよ」
「そうよね、それでそっちの人がね」
一見すると髪の毛が禿げた男に妖怪を見てさらに言った。
「小豆洗いね」
「わしも知っておるのか」
「皆小豆にまつわる妖怪ってね」
その様にというのだ。
「図鑑に書かれていたわ」
「小豆か、ならだ」
深海は小豆と聞いてこの甘味の名前を出した。
「善哉だな」
「いいですね」
ジャベルは小豆と聞いて言った。
「お汁粉といい」
「たい焼きもある」
「そしておはぎも」
「うむ、あんた達は小豆のよさがわかっているな」
小豆洗いは深海達の会話に笑顔で頷いた。
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