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召喚されし帝国
陰謀の渦
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して金貨100枚以上の価値がありますからな…」

「成る程だからか…しかし金貨100枚も安いくらいの味だ、1ダースほど欲しいものだ」

「お好みとあらば、最近ではようやく我が国とガリアの貿易体制が確立されてきましたので、いずれガリアにも我が国の名産物が輸出されて来ると思いますのでその時にでも…」

「うむそうだな、その時は大量に買うとしよう」

ヴェルテュ侯爵は上機嫌にそう言いながらワインを流し込んだ。

数十分後

「いやぁ〜!!ワインもいけましたがこのブランデーも中々!!!ワハハハハハ!!!」

ヴェルテュ侯爵はクラウスが持ってきたうまいワインとブランデーに大満足しながら飲み続け完全に出来上がっていた。

「そう言えば、話がまだでしたなヴェルテュ侯爵…」

「話 !?あぁ、例のガリアの未来に関わる話か!?でっ!?一体何でしょうか!クラウス殿!」

「えぇ、実は第1王子であるジョゼフ殿下の事なのですが…」

「あぁ、あの無能王子が何かあったのか!?」

「えぇ、数日前に暗殺されそうだったことが発覚したのですよ…」

「暗殺!?そりゃあ、また…」

「幸い、実行犯である犯罪組織は壊滅させ首謀者も既に発覚しているとのことです」

「ほぅ!それは良かった…」

ヴェルテュ侯爵はそう言うとグズラスに残っていたコニャックを飲み干した。

するとクラウスは突如椅子から立ち、そしてヴェルテュ侯爵の背後に立ち、そして耳元でこう呟いた。

「ふふふ…白々しい、ヴェルテュ侯爵、暗殺の首謀者は貴方ですよね」

「はっ…はっ!?な、なにを言っている!クラウス大佐!!な、何を!何を証拠にそんな!」

ヴェルテュ侯爵は慌てた様子でそう言い椅子から転げ落ちた。

するとクラウスはヴェルテュ侯爵が先程まで座っていた椅子の足を、足でへし折ると一枚の書類を投げ渡した。

そしてその書類を見るとそれは自分の信頼できる部下に渡した自分が書いたガリア王国第1王子ジョゼフの暗殺依頼書であり、ヴェルテュ侯爵の顔は青ざめて行った。

「な、何故これを!?ちゃんと処分した筈なのに…」

「おや、認めましたね…」

「えっ?」

「ふっ、ヴェルテュ侯爵この依頼書は偽物です、貴方がやったと言う事は証拠はありませんが知っていましたのでね、偽物の依頼書を作成して鎌をかけさせてもらいましたよ」

「な…あがぁ…」

やられた、そうヴェルテュ侯爵は思った。

無論ヴェルテュ侯爵も馬鹿ではない、正常な判断が出来る状態であればこんな物は偽物だと見破りあくまでやってないこ言い張る事も出来た筈だが、ヴェルテュ侯爵はクラウスがうまい具合に飲ませ続けた酒に酔い、その状態でお前が首謀者だと言われたおかげで冷静な判断が
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