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召喚されし帝国
陰謀の渦
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補足

フランクライヒ保護領… 転送により自由フランスが無くなり正式にドイツの保護領となったフランスの呼び名


数日後

ドイツ大使館に現在トリステイン王国大使である、ジュール・ド・モット伯爵が、クラウスによりお茶に招かれドイツ大使館であるチュエルリー宮殿に彼の姿はあった。

「うむ、このコーヒーと言う飲み物…紅茶より苦味はあるが、何とも癖になる味と風味だ…」

「気に入ってもらって幸いです、まぁ、最もこのコーヒーと言う飲み物は我がドイツの土地では環境的に作れませんので、このままではそのうち飲めなくなるでしょうが…」

「何とそれは残念ですな…」

「えぇ、ですが我が国はコーヒーや紅茶が無くなるのは流石に耐え難い事ですので、現在我が国はコーヒーや紅茶が栽培可能な地域への進出を開始していますので、一、二年後には諸外国への輸出も可能だと思います」

「それは楽しみだ…」

モット伯爵はそう言うと、再びコーヒーを一口ち飲み。

「そう言えばモット伯爵、貴方は中々の好色だと聞いていますよ、情報だと平民の若く美しい娘に目を着けると自分の屋敷に買い入れ、夜の相手込みのメイドとして雇っているとか…」

「ブフォオオオオオーーー!!な、何故それを!?」

それを聞いた瞬間、盛大にコーヒーを吹き出した。

「いや別にそれ自体は悪いとは言いません、ですが問題はこれからです…」

そう言うとクラウスはモット伯爵にあるファイルを渡した。

「こ、これは!?」

「貴方、違法な犯罪組織からも女性を買ってますね?」

「そ、そんな…こ、こんなものを見せて何をするつもりだ!?悪いが…」

「私の力を使えば揉み消せる…ですか?」

「そ、そうだ…」

「…まぁ、私はこれで貴方を逮捕しようとは考えいません…しかし、私はうっかりものでしてね‥もしかしたらこのリストをガリア王国の有力な貴族達にうっかり見せてしまうかもしれません…そうならば‥ふっ、貴方は女性を囲み毎晩排他的かつ変態的行動に勤しむ貴族として‥社交界からどんな目で見られるか…」

「あぁ…」

ハルケギニア最強の国であるガリア王国はその力ゆえ、ハルケギニア各国の有力貴族や王族達とも婚姻関係を含め強いつながりがある。その為、一つの噂をガリアの社交界に流せばたちまちハルケギニア中の社交界に話が広がるのは時間の問題であった。

その為、この情報が流れれば罪は金と権力でもみ消し問われないかも知れないが、社会的に抹殺されるのは必然であった。

「…な、何が望みだ?」

「…私の求める物は一つ…モット伯爵、貴方にはトリステイン王国の内情を私に…いや、我等国家保安本部に流してもらいたい…」

「スパイになれ…と言う事か?」

「そうです…
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