国交樹立
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された駐在武官は、何人かを除きほとんどがフォンの称号がつく貴族階級を持つ外交官や将校を送り出した為、ノイラートを含む貴族出身の外交官や武官達はすぐにこの場に馴染む事が出来ていた。
「ふっ、さすがは貴族‥すぐに馴染んでいますな」
「あぁ、そうだな」
遠巻きでその様子を見ていたアドラー大佐とクラウス大佐はそう言った。
すると
「アドラー大尉!」
「うん、君は確かあの時の…」
「ドロテア・アンリ・ド・フォンクです、まさか大尉がガリアに来ていたなんて…」
「駐在武官として派遣されて来た、因み今は大尉でなく大佐だがね」
「それは失礼いたしました。昇進したのですね、おめでとうございます」
「ふっ、何ただの特進の前渡だよ」
アドラー大佐に話しかけて来たのはアドラーが第502SS猟兵大隊に所属していた時に、同部隊がガリア西部辺境への偵察任務に従事した時に出会ったジョゼフ率いる調査隊に所属していた若い騎士の一人であるドロテアであった。
第502SS猟兵大隊とジョゼフが率いた調査隊はあの後、お互いの住んでいた世界が違う為少し価値観の違いが壁になったこともあったが、数日間共にすごした為友情まではいかないがアドラーとドロテアは違いに挨拶を交わせる程度の知り合いくらいにはなっていた。
因みに余談ではあるがドロテアとその家族は数日後には、カーレから出発するブレーメン号に何人かの貴族や軍人達と共に乗り込み、人材公有や文化や技術交換の名目でドイツへ数年留学する事が決まっている、その為ドロテアは話の種にアドラーにその事を話した。
「そうか、君は我が祖国に行くのか」
「えぇ、ベルリンで見たあの先進的な街並みや文化レベルに深く感心し、少しでも何かを学びたいと思っております」
「そうか、まぁ頑張りたまえ」
アドラー大佐とドロテアの二人がそう世間話をしている時、会場に近衛兵の士官が現れこう叫んだ。
「紳士淑女の皆様方!只今より、ガリア王国国王陛下であらせられるフランソワ5世陛下がいらっしゃれます、皆様お迎えのご準備をお願いします!!」
「いよいよだな」
「えぇ…」
いよいよガリア王国の国王が来ると分かると、会場にいた貴族達は皆整列し、国王を迎える為の準備を始め、それに伴いノイラートやバイエルライン大佐も身嗜みを整え国王を迎える準備を始めた。
そして5分後
「始祖の血を引く者の一人にして、我が祖国ガリアの神聖にして不可侵、唯一無二の支配者であらせられる、ガリア王国国王!!フランソワ5世陛下御入来!!!」
近衛士官がそう叫ぶと同時に広間にある大扉が開き、ガリア国王であるフランソワ5世、そしてその背後からは長男ジョゼフとその家族、そしてジョゼフの弟であ
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