諜報網の再構築と新部隊設立
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次の日もガリア王国の使節団に対して、ドイツの文化力と国力を見せつける意味合いもある接待は続き、今日この日の朝は博物館島の異名で名高い、ムゼーウムス島の旧博物館、新博物館、フリードリヒ博物館、ペルガモン博物館を見学し、使節団達は、博物館の収蔵量に驚き、そして感心した。その後は、ナポレオン戦争にプロイセンが勝利した事を記念に作られた戦勝記念塔、ナチスがベルリンオリンピックのために作ったオリンピアシュタディオンを見学し、お昼にはドイツのポピュラーな食事であるソーセージなどの料理やビールを堪能した。
その過程でジョゼフや、察しの良い貴族達は、ドイツの一般的な食文化が最近出来たばかりの新興国であるゲルマニアと共通する物があると感じた。
そしてその夜はベルリン国立歌劇場でベルリンフィルの演奏会を見学するなどまさに至れり尽せりであった。
因みに余談ではあるが、ジョゼフは一瞬で風景の画像を撮る事が出来るカメラに興味示し購入、このベルリンでの観光の際訪れた建物やベルリンの街並みを余す事なく写真に収め、それから次の日に伝書鳩の返信により国交樹立、そしてドイツとガリア両国の同盟を求めるとの王からの訓令が届き、ヨーロッパを征服した大国ドイツとハルケギニア最大の大国であるガリアの両国は同盟に向けて動き出した。
そしてその後
後の交渉は本国から来た使節団に任せ、ジョゼフはベルリンだけでは飽き足らずヒトラーに頼み、ニュルンベルク、デュッセルドルフ、ハンブルク、ミュンヘン、ウィーン、プラハの視察を行わせてもらう事になった(因みに本当であればパリにも行くつもりではあったが、パリは連合国の支援が完全に途絶え消滅に向かっているとは言え、まだ多くのレジスタンスが蔓延っている為、保安上の理由で今日は見送る事となった)
そしてこの観光の間にジョゼフはヒトラー達ナチスドイツに対しある密約を交わした。
それは、自分が王位につけなかった場合にはクーデターを起こすつもりである為、自分が持つ私設軍の教育と、クーデターの際には自分を支援してもらいたいと言う事である。
ドイツ帝国とガリア、果たして両国はこの先どのような道を歩んでゆくのか、それは今は誰にも分からない事であった。
場所は変わり
国家保安本部庁舎
ジョゼフがドイツの大都市を観光している間、国家保安本部では対外情報部門の再建というプロジェクトが開始されており、スパイやSD、外務省の中でも優秀な職員が揃って長官室へ集められ、その中にはドイツ人部隊で初めてガリア側の人間と接触した第502SS猟兵大隊所属の中隊長であるアドラー大尉改めて少佐の姿もあった。
「諸君等も知っている通り、我が国とガリアは国交及び同盟と体制保障条約を結ぶ事に成功した、これに伴い我が国家保安本部もガリアを中心に
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