再編と会談
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」
「しかも、このヒコウキと言ったか、飛龍より早くその上高く飛べるなど、こんなものを作るドイツと言う国は一体!?」
貴族達は明らかに飛龍より大きな図体の癖に、飛龍より早くそして高く飛ぶ自分達が乗るドイツの旅客機、Fw 200の性能とこれ程の工芸品を作れるドイツと言う国の力に驚愕してた。
ジョゼフ率いる使節団はナチスからの招待及び国王からの指示によりベルリンへの招待を受ける事となった。
当初、ドイツ国内までの移動の間、第三帝国がメイジが一人もいない国だと聞き、多くの貴族出身の騎士達は、魔法至上主義の考えのせいでドイツをガリアより遅れた後進国だと思っていたが、その価値観は一瞬にして崩壊した。
まずドイツに足を踏む入れ最初に目にしてたのは東部方面軍に属する、騎士の鎧よりも頑丈で純度の高い鋼鉄に覆われた数千の戦車隊であり、その大きさと存在感、そしてその訓練で見たハルケギニアの推を集めた魔法をも超える破壊力を見せつけた、ティーガー2戦車合計36台による一斉砲撃、並のメイジか少し上の能力を持つメイジですら倒すことが出来る、ハルケギニアのマスケット銃よりも明らかに高性能なドイツ軍の銃と、その銃を数百万人もの兵士たちが全員装備していると言う驚愕の情報など、それを間近に見た使節団の騎士達は皆今まで抱いていた価値観が全て破壊された。
「まるで異世界を見てるようですね、ジョゼフ王子…これ程の技術力を持つ国家がまさか突然我が国のすぐ隣に現れるとは…」
「ふっ、そうだな…驚くべき事だな」
だがその一方でジョゼフはそう言うと興奮している他の貴族達を尻目に落ち着いた様子で、用意された紅茶を飲みながら別の事を考えていた。
(あの戦車とか言う兵器、更にドイツ軍が装備する銃…あれは、伝説の使い魔ガンダールヴの使っていたとされる武器や、ロマリアで保管されていた場違いな工芸品と瓜二つ…もしや、ドイツと場違いな工芸品は何か接点が…)
「ふふふ…退屈凌ぎにと思い今回の任務を引き受けたが、これは予想以上に面白い事になるやも知れんな」
ジョゼフがそこまで考えると不意に少し笑い始め、そしてそう呟いた。
それから数時間後
ジョゼフ達を乗せたFw 200はついに今や全ヨーロッパを事実上支配する、この世界の常識を遥かに超えた巨大国家であるドイツの首都であるベルリンに到着、上空から見えるベルリンの街並みに貴族達は再び驚愕した。
「こ、これは何という…凄まじい光景だ…」
「これ程の力を持つ大国ゆえ首都もそれ相応の物だとは考えていたが‥予想を遥かに超えている…」
都市計画に基づいて整然と縦横に舗装された幹線道路網やアウトバーン、巨大建造物に溢れた彼等ガリア王国の首都であるリュティスをも遥かに超える巨大な都市であるベルリン
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