接触
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ではあるが、ある事に気がついていた。
「そう言えば総統はこの世界が異世界だと言っていましたが、言葉は通じるのですね…」
「あぁ、少しフランス語なまりがあるとは言え相手もドイツ語を話しているしな…」
実は、これはこの世界の公用語がドイツ語…と言う訳ではなく、ドイツをこの世界に飛ばした神の力により地域によって多少なまりはある物のドイツ人とハルケギニアの人々との間にあるはずの言葉の壁がなくなっているのだ。
しかし無論、ドイツ側からしてみればそんな事は知らない為、彼らはこの世界の公用語はなまりが多少あるとはいえドイツ語だと考えている。
そんなことを考えて居ると
「隊長、東の方角より謎の馬に乗った軍団が!」
「何、まさか盗賊団の残党か…すぐに臨戦態勢を取れ!それと大隊司令部にもすぐに連絡を入れろ!」
謎の馬に乗った集団が現れたと聞き、アドラー大尉はすぐさま部下達にそう命令を下した。
一方
「この先に賊のアジトがあるのか…」
「進め進め!」
先程盗賊に襲われた調査隊は報復のため、捕らえた捕虜からの情報を頼りに盗賊団の拠点となっている村へと急いで向かっていた。
「ジョゼフ様、本当によろしいのですか、調査任務を一時中断してまでも賊の討伐など」
「ふん、何少し寄り道をするだけだ…」
ジョゼフはそう部下に言った。
するとその時
「止まれ!!」
「なんだ…あれは…」
そう声がしたと同時にSd.Kfz.251、Sd Kfz 232、物資輸送トラックに搭載されているライトによって照らされ、その明かりに驚き騎士達が前を向くと、そこには見慣れない鋼鉄で覆われた謎の物体と、見たことの無い銃を構える兵士達がおり、思わず皆驚き困惑した。
「ジョゼフ様、攻撃は…」
「待て、あの場違いな工芸品の様な物を多く持っている…そして見慣れない服を着た兵士達…もしかしたら奴やは突如現れた謎の陸地に住む住民かも知れん…であるならば話してみる価値はあろう」
ジョゼフは薄ら笑いを浮かべながらそう言うと馬を降り前に出て、502SS猟兵大隊に向かってこう言った。
「私はガリア王国第一王子、ジョゼフ…貴殿等の敵では無い、指揮官と話をさせてもらおう…」
「王子だって?」
「村人を連れて来い確認を取らせる…少し待て!」
ジョゼフの呼びかけに対しアドラー大尉はそう言うと、村人の一人をここに連れて来て事情を話すと村人にジョゼフと彼が率いる騎士団は本物なのかを聞いた。
「間違えありません!我がガリア王国の第一王子様でございます!」
「そうか、全員銃を下ろせ!ジョゼフ皇太子無礼を詫びさせてもらいたい、我々としてもあなた方と敵対するつもりはありません、大隊長のおられる
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