接触
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なのか…」
「一体何処の軍隊だ…」
やはりこの世界の人間にとって控え目に言っても第502SS猟兵大隊の服装や存在は異質であり皆少し怯えながらそう小声で言っていた。
すると
「娘とこの村を助けていただきありがとうございます、自分はこの村の村長を務めていますダミアンです、付かぬことをお聞きしますが、皆様はこの国の…ガリア軍の兵士なのですか?」
第502SS猟兵大隊が保護した娘の父親と思われる男が前に立ち、第502SS猟兵大隊の大隊長であるスコルツェニーにそう聞いた。
「私はオットー・スコルツェニー、この部隊の指揮官を務めている。残念だが我々はそのガリア…とやらの兵士ではない、我々はドイツ帝国所属の武装親衛隊と言う軍に属する兵士だ」
「ど、ドイツ…それは一体…」
村長がそこまで言おうとしたその時。
「大変だ!奴らが帰って来たぞ!!!!!!!」
村人の一人がそう言いながら走ってやってきた。
「クッ、奴等め戻ってきやがったか…」
「ダミアンとやら、戻って来た賊は我々が対処する、君は村人を連れ安全な場所に隠れていてくれ」
そう言うと、スコルツェニーや他の兵士たちはMP43やワルサーGew43を持ち戦う姿勢を示した。
すると
「待ってくれスコルツェニー殿、戦うのは無茶だ奴等にはメイジが十人居る、たとえあなた方でも銃なんかじゃあ…」
「そんな事はその少女から聞いて知っている、だが国防軍ならともかく、我々武装親衛隊には逃げるなどと言う選択肢はない、勝利か死かその二つしか無い…」
「そんな…」
スコルツェニーの言葉聞いたダミアンは他の兵士達の目を見て少しゾッとした。
何故なら彼らは普通ならば魔法が使えない平民では絶対勝てないはずのメイジを今から相手にすると分かっていてもなお恐怖や躊躇いが全く感じられなかったからだ。
「バリケードの構築は?」
「完了しています、中佐!MG42機関銃も既に予定通りの配置につき、いつでも作戦は開始できます!」
「よし、総員配置につけ!」
「Jawohl」
それから数分後
先ほど出発した盗賊団達の数は半分に減っており、生き残っている賊も皆ボロボロになっていた。
「クソ!依頼は失敗か!」
「お頭!どうしますか!?」
「逃げるに決まっているだろ!急いで村に戻ってやろう共を連れ逃げるぞ!」
盗賊団の頭目はそう部下たちに言った。
実は今回この盗賊団はガリアの有力貴族の一人から、ジョゼフ率いる調査隊を襲い第一王子のジョセフを抹殺する様に依頼されていたが、護衛の騎士達に阻まれ失敗してしまい、命からがら逃げて来たのだ。
だがその盗賊団たちに、村で待ち構える騎士団以上に恐るべき敵と会い
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