接触
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通信兵からの報告を聞いた副官と思われる中尉とスコルツェニーはそう言った。
「それで中佐、如何なさいますか?」
「…我々の目的はこの世界の情報を多く集める事…故に、この状況はチャンスかもしれん、我々がここで総力を上げて村を解放し、ここに住む住人に恩を売る事が出来れば、何からこの世界の情報が手に入るやもしれん…」
「では…」
「あぁ、だがその前に後方の司令部に連絡を取り指示を取り付ける、少し待て」
スコルツェニーはそう言うと通信兵に、盗賊団鎮圧の為の許可を取る為、後方の東部方面軍司令部に対して通信を送る事を命令、通信兵は直ちに無線を使い、司令部へと連絡を取り付けた。
そして数時間後
「司令部より盗賊団鎮圧作戦の許可が降りた、全部隊に連絡!戦闘準備!各中隊及び小隊長は大隊本部へ集結!作戦会議を開始する!なお、アドラー大尉の部隊には保護した少女もこちらに連れてくよう命令しろ!」
「Jawohl!」
スコルツェニーの命令を聞いた通信兵は直ちに各部隊の指揮官達に大隊本部へと集結するよう通信を送った。
数時間後
各中隊および小隊の隊長達は、保護した少女からの話をもとに盗賊の集まっている建物、そして今日の夜に盗賊は略奪をする為に大部分がこの村を離れる事などを少女から聞き、その情報を元に作戦を立案した。
作戦はこうである
1.まずは二個小隊規模の先遣隊を村に派遣し、見張りの盗賊達を始末する。
2.盗賊の溜まり場となっている村の酒場に手榴弾による攻撃を実行し爆発の音を聞きつけ、慌てて飛び出して来た盗賊達に対し、狙撃兵による援護射撃の元全部隊突撃し村にいる盗賊を一掃する。
3.村の入り口にバリケードとMG42機関銃を設置し戻って来た盗賊団に対し、大隊のもてる全ての火力をぶつけ殲滅する。
「以上が作戦である、敵は中世規模の装備しか無いとの事だが、敵にはメイジなる魔法使いが居るとの事だ、油断はするな。断固とした意思と心の元に、我がドイツが開発した強力な兵器の威力を野蛮人どもに教えてやるのだ!」
「「「ハイル・ヒトラー」」」
スコルツェニーの言葉を聞いた指揮官達は一切にそう言い、それぞれの持ち場につき任務を開始した。
その夜
盗賊団に支配された村
「うんじゃあ!俺たちはいっちょこの先で野営している貴族のご一行様共の身包みを剥がしてくるから、後の留守番は頼んだぜ」
「了解ですぜ、お頭!」
盗賊団の頭目の男はそう言うと村に50人程の人員を残し、この近くで野営をしている騎士団を襲いに行った。
それから30分後、盗賊達の殆どは占拠している村の酒場で酒を煽り、少数の盗賊達も酒を飲みながら見張をしていた。
「見張の兵までもが酒を飲ん
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