プロローグ
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にも天候が良くなく、いや悪いと言っても過言ではなく、しかもこの様子がしばらく続くと書いてあった。
その為ロンメル元帥は、しばらく連合軍の大規模作戦は無いと判断し、これなら愛する妻の誕生日を本国に帰ってゆっくり祝えると思い内心喜んでいた。
「おはようございます閣下」
「あぁ、シュパイデル中将おはよう」
するとそこに、B軍集団参謀長であるハンス・シュパイデル中将が現れた。
「これから休暇ですか?」
「あぁ、気象予報の結果、この悪天候は暫く続くとのことだからな、常識的に考えて天候が安定する来月まで連合軍の上陸作戦は無いとみて良いだろう。私はこれからパリに行って妻の誕生日プレゼントを購入して来る。留守中、私が帰って来るまで暫く頼むぞ」
「はい、承知しました。道中お気をつけて」
ロンメルはシュパイデルにそう言うと、車に乗りパリへと向かって行った。
その夜
ベルリン
総統官邸
第三帝国政軍の中枢であり、独裁者アドルフ・ヒトラーの仕事場である総統官邸では、ヒトラーが重苦しい様子でヨーロッパの地図を睨みつけていた。
同盟国イタリアには連合軍が上陸し、東部戦線は膠着しているものの、スターリングラードの戦いで敗北してからと言うもの、戦況は明らかに劣勢。しかも、そんな情勢の中、ドイツ占領地ではレジスタンス活動が活発化し始めているなど、どんどんと祖国ドイツが破滅へと向かっているのをヒトラーは感じ取っていた。
「何とかせねばならない…少なくとも天候が安定すると予測されている、来月に行われる可能性が高い連合軍による、フランスへの上陸作戦は何としてでも阻止せねば。でなければ‥」
ヒトラーはそう呟くと睡眠薬を飲み就寝した。
そしてヒトラーが眠りについたその直後、ヨーロッパは謎の光に包まれ、そして光が収まる頃にはフランス、ドイツ、ポーランド、バルカン半島、ノルウェーなど、ヨーロッパの大部分がこの世から永久に消滅した。
謎の空間
「おぉ、上手くいったな。さて、第三帝国は原作開始の4年前くらいに飛ばしたが、果たしてどんな活躍を見せるものか…しかし、ナチスドイツだけを飛ばすのは少し面白みに欠けるかもしれないな…魔法が存在しているとは言え、ゼロの使い魔の世界は、中世レベルの文明しか持たない国家しかない世界…そんな世界だと、ドイツ軍の無双で終わってしまいそうだからな…そうだ、いい事を考えた」
そう言うと、神は少し笑いながらまた新たに何かを始めた。
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