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提督はBarにいる。
ホーネットと巡るブルネイ鎮守府探訪・1
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淫乱ピンク!」

「す、すんませんっした……」

『ねぇ、何でこの娘達はこんなに私の装備を触りたがっているの?』

『あ〜……それは何というか、技術者のサガの様な物で』

『他国の艦娘の艤装、それも最新型を直に弄れる機会なんて中々無いですからね。少しでも吸収出来る部分があれば学びたいんですよ』

 と、流暢な英語でさっき抱きついて来たユウバリという娘が話しかけてきた。

『貴女……英語喋れたの?』

『えぇまぁ、一応は。鎮守府の標準語が日本語なので、咄嗟には出てきませんでしたけど』

 苦笑いを浮かべて、人差し指で頬を掻くユウバリ。多国籍軍の様相を見せてはいるが、ここは日本の海軍の鎮守府。主要な言葉が日本語なのもしょうがない事だろう。

『日本の空母は基本設計が変わらないので、目新しい技術は殆ど使われません。ですが海外の空母は1隻ずつ艤装の造りが違うんですよ』

『新技術を試しに実戦投入する、という名目ね』

『だからこそ、海外の技術を吸収したいんです。一度バラす事でメンテナンスの精度の向上にも繋がりますし……どうか』

 そう言って深く頭を下げるユウバリ。その姿勢は、先程のふざけた態度とは真逆で、仕事に直向きな人間の姿に見えた。

『……ちゃんと元に戻してよ?』

 そう言って肩にかけていたライフルケースを手渡す。私の艤装はライフルケース型の飛行甲板に、その中に艦載機の射出機であるライフルが仕舞われている。

『ありがとう!大事に弄らせてもらうわ』

『それより、日本の空母と海外の空母はコンセプトが違うのよね?その辺りを詳しく教えて欲しいわ』

『あ、じゃあ工廠の中を巡りながらでもお話しましょうか』

 ピンクの髪のアカシが、私とユウバリの会話に混ざるように話しかけてきた。

『えぇ、お願いするわ』

『じゃあ此方にどうぞ』

 これだけ立派な工廠だもの、何かありそうな気がするわ。


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