98 護符の在処
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「う、うん、私もだよ・・・」
「じゃあ、俺達もコンクール頑張ろうな!じゃあな!」
「バイバイ・・・!!」
(杉山君、やっぱり、りえちゃんが好きなのかな・・・?)
かよ子は杉山を疑った。でも、こんな時に好きな男子を疑うのは良くないのかなとも思うのであった。
「只今」
かよ子は帰宅した。
「お帰り、かよ子。りえちゃんが手紙が来たわよ」
「え?ありがとう」
かよ子は早速自分の部屋に行く。机の上に杯の所有者からの手紙があった。
かよちゃんへ
お元気ですか。私、先週、埼玉で行われた関東のピアノのコンクールでも見事に優勝しました。今度は関東代表として全国のピアノコンクールに出場することになったの。寒くなったけど風邪を引かないようにお気をつけてください。
りえより
(りえちゃん、関東のピアノコンクールでも優勝したんだ・・・。凄いな・・・)
かよ子もりえに負けていられないと思った。自分も今後の合唱コンクールの為にも。そしてりえを恋のライバルとして意識しながらも・・・。かよ子は早速返事を書く事にした。
りえちゃんへ
手紙ありがとう。こっちは学校で行われるクリスマス合唱コンクールの練習をしています。おっちょこちょいしないように歌を頑張っています。こっちの友達もみんな元気だよ。またいつか会おうね。じゃあね。
かよ子より
かよ子は返事を書き終えた。
そんな中、東京都の多摩地区にて異世界の敵が暴れていた。
翌日、かよ子達はテレビにて朝のニュースを見ていた。
『昨日、東京都の多摩地区にて異世界の敵と名乗る人物が暴れる事件が発生しました。この影響で多くの建物や乗用車が破壊され、大量の重軽傷者を出したとの事です。犯人はそのまま去りました』
「異世界の敵・・・!?また暴れ出したの・・・!?」
かよ子は驚いて牛乳をこぼしてしまった。
「あ・・・」
かよ子はいつものおっちょこちょいをやってしまった。ふきんでテーブルを拭いた。
「そうね、もしかしたら、名古屋にいるさりちゃんの護符を探しているかもしれないわね・・・」
「そんな・・・。それで赤軍は異世界の敵を使って護符を探しに日本中のあちこちを狙うっていうの・・・?」
「そうかもしれないね」
かよ子はぞっとした。
隣の羽柴家でもその異世界の敵の暴動事件のニュースを耳にしていた。
「叔母さん、叔父さん、これって・・・」
「ああ、間違いないね。おそらくさりが持ってる護符を探してるんだろ」
「そうなると、いつバレるか、時間の問題ですね」
「それに見つかるまで絶対にやめないと思うから、あちこちで被害は起きると思うよ」
三河口はそう思うと落ち着かなくなった。
かよ子は学校に着くと、その場には藤木が
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