第六十一話 食べてもらってその十八
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「あまりそうした癖性分はなくしていってね」
「そうすべきですか」
「今はそのつもりはなくても」
「じゃあ親戚の人を毛嫌いすることは」
「そのこともよくないわよ」
というか阿波野君は阿波野君で色々あるみたいだとわかりました、どのお家にも事情はありますけれど。
「家族は仲良くないと」
「身内もですね」
「そう、そこもね」
このこともお話しました。
「しっかりしないと」
「酷い人でもですね」
「それでもよ」
出来るだけとお話しました。
「いいところも見て」
「個人的にいいところない様に見えても」
「それでもよ。けれど阿波野君の身内の人って」
「色々な人がいまして」
「大叔母さんお二人おられるのよね」
「天下茶屋の方に」
大阪の西成区です、ここにも奥華の教会があります。
「元気でいてくれてます」
「その人達は何もないのね」
「はい、他にも大叔母さんが一人いて」
そのお二人の他にもというのです。
「大叔父さんも二人いて」
「お祖父さんのご兄弟ね」
「そうなんです、お祖父ちゃんにもよくしてもらってます」
「じゃあ別に」
「それが叔父の一人とその母親が」
「母親?」
「はい、母親です」
凄く嫌そうなお顔で私に言ってきました、叔父さんのお母さんならお祖母さんじゃないかしらと思うのですがそう呼ばないところにその色々があると思いました。
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