第三百話
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第三百話 メンバーへの提案
春奈は使い魔達の提案を聞いた次の日学校でクラウンのメンバーに集まってもらって茶道をしてみることを提案した。
するとだ、まずは華奈子が言った。
「ずっと正座するの?茶道って」
「あっ、どうしても駄目なら普通に座ってもね」
「いいのね」
「別に堅苦しいものじゃないの」
「茶道はそうなのね」
「そう、だからね」
それでといいうのだ。
「そこは気にしなくていいわ」
「それは何よりよ、あたし正座苦手なのよ」
華奈子は春奈に笑って話した。
「どうもね」
「そうなの」
「子供の頃からね」
「私も。正座はね」
赤音も言ってきた。
「苦手なのよ」
「そうだったの」
「だからね」
それでというのだ。
「茶道って聞いてね」
「正座のことが気になったの」
「ええ、けれどね」
正座のことを気にしなくていいのならというのだ。
「それならいいわ」
「正座ってしてたら慣れるわよ」
美樹は華奈子と赤音にこう話した。
「ずっとしていたらね」
「そうなの?」
「慣れるの?」
「足がね。最初は痺れるけれど」
それでもというのだ。
「何日か。ずっと少しずつでも続けていたらね」
「足が慣れてなの」
「痺れなくなるの」
「そうよ、だからそんなに気にしなくていいけれど」
「けれどどうしてもね」
「私達は苦手だから」
「ならいいわ、どっちにしても正座はね」
これはというのだ。
「そんなにこだわらないでね」
「飲むのを楽しめばいいのね」
「茶道は」
「そこは春奈ちゃんの言う通りだから」
それでというのだ。
「楽しんでいきましょう」
「七人でね」
春奈も言う、こうしてだった。
七人で茶道をすることが決まった、それは七人にとって大掛かりな話となるが誰もこのことは今は知らなかった。
第三百話 完
2020・9・20
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