第四百四十六話 妖怪達との出会いその四
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「全てはスサノオの思惑通りに」
「動いていますね」
「そうですね、ですがそれは」
「いつものことですか」
「スサノオはそうして常にです」
まさにとだ、ジャベルは鬼太郎に話した。
「我々に仕掛けてきます」
「そうですか」
「人間に対して」
「人間というのがわからんのう」
目玉の親父は鬼太郎の頭の左側から出て来て腕を組んで述べた。
「どうにも」
「皆さんは妖怪だからですね」
シブヤが応えた。
「だからですね」
「左様、人間と勝負するのに妖怪とは」
「鬼太郎さん達の心に人間らしさを見たとか」
アカリがここで言ってきた。
「そうじゃないかしら」
「それでなのか」
「はい、スサノオの常ですから」
「ううむ、そういえばスサノオは人間は何かというと」
「心を見ていますから」
それでというのだ。
「それで、です」
「わし等の心は人間のものと見てか」
「仕掛けたんじゃないですか?」
「それかまなちゃんを見てか?」
ねずみ男は目玉の親父に横から言った。
「それでか」
「ううむ、そうかも知れんのう」
目玉の親父はねずみ男のその言葉にも頷いた。
「スサノオの考えはわからんのう」
「あいつの考えはいつもわからないところがあるんですよ」
ナリタはこのことを話した。
「実際に」
「そうなのか」
「はい、ですから」
それでというのだ。
「このことはある程度考えても」
「わからんものか」
「ですから」
「そうしたことは考えないでか」
「スサノオが一緒に来いと言ってきたなら」
それならというのだ。
「ここはです」
「共闘じゃな」
「そうしていきましょう」
「正直戦力は少しでも欲しいところだろ」
ねずみ男は座布団の上に胡座をかいて饅頭を食べつつ目玉の親父に言った。
「それにスサノオも言ってるしな」
「うむ、悪い人達でないことはわかるしのう」
「一緒にやっていこうぜ」
「それがよいな」
「それがいいですね」
「宜しくなり」
画材眼魔がここで言ってきた。
「一緒に仲良くやっていくなり」
「大変な戦いになるであるが」
音符眼魔も言ってきた。
「力を合わせていくである」
「こちらこそ。それと」
鬼太郎は眼魔達に応えつつユルセンを見て言った。
「どうも妖怪に近い人達もいるような」
「俺のことだな」
「うん、君は猫だけれど今はその姿だね」
「おう、戦いの時はこっちの姿になるんだよ」
ユルセンは鬼太郎に手を動かしつつ答えた。
「何かと動きやすいからな」
「そうなんだね」
「あとこのおっさんの言うことは聞くなよ」
ユルセンは鬼太郎達に仙人を指差しつつ話した。
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